げっけいぜんしょうこうぐん(げっけいぜんきんちょうしょう、ぴーえむえす)
月経前症候群(月経前緊張症、PMS)
生理の前の数日間、精神・身体的症状が見られ、生理が始まるとともに症状が軽くなったり、消えたりする周期的な症候群
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最終更新: 2024.03.04
月経前症候群(月経前緊張症、PMS)の基礎知識
POINT 月経前症候群(月経前緊張症、PMS)とは
月経(生理)開始前の数日~10日間程度に精神・身体的症状が現れ、月経開始とともに症状が和らぐまたはなくなることを指します。精神症状は「イライラ」や「抑うつ」、「不安・緊張」などがあります。一方で、身体的症状は「むくみ」、「腹痛」、「腰痛」、「乳房のはり」などがあります。ホルモンバランスの異常やストレスが原因と考えられています。診断は、症状の問診が主となります。症状を楽にするための薬物療法や、心理療法、運動療法、食事療法などを組み合わせて治療が行われます。月経前の精神的・身体症状で辛いものがある場合には産婦人科で相談してみることをおすすめします。
月経前症候群(月経前緊張症、PMS)について
- 月経の前の数日間、精神・身体的症状が現れ、月経が始まるとともに症状が軽くなったり、消えたりする周期的な症候群
- 病気のメカニズム
- 月経前における急激な
ホルモン バランスの変動が、脳内のホルモンなど活性物質の異常を引き起こしていると考えられている
- 月経前における急激な
- 主な原因
卵胞ホルモン と黄体ホルモンのバランス異常- 脳内のホルモンや活性物質の異常
ビタミン B6低下- 精神的葛藤
- 社会的不安
- 女性の80%以上にみられるという説がある
- 特に重いタイプ(仕事や人間関係に影響が出る状態)の月経前症候群は、月経前気分不快障害 (PMDD) に分類される
月経前症候群(月経前緊張症、PMS)の症状
月経前症候群(月経前緊張症、PMS)の検査・診断
月経前症候群(月経前緊張症、PMS)の治療法
- 基本的な治療方針
- 現状では、原因や
病態 が明らかでないため確かで標準的な治療方法はないが、薬物療法と非薬物療法が提唱されている
- 現状では、原因や
- 主な治療
- 非薬物療法
- 食事療法
- 運動療法
- ストレスを溜めないなど生活習慣の見直し
- 薬物療法
卵胞ホルモン ・黄体ホルモン 配合剤- 排卵を抑制して症状を抑える
- 利尿薬や漢方薬が検討されることもある
- 非薬物療法
- 症状に対する治療法
- 痛みに対して:鎮痛薬
- 精神神経症状に対する治療
- 抗うつ薬
抗不安薬