きゅうせいこうとうえん
急性喉頭炎
喉頭(のどの奥の、のどぼとけの近くにある部分)が炎症を起こした状態
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最終更新: 2022.04.06
急性喉頭炎の基礎知識
POINT 急性喉頭炎とは
喉頭というのどの奥にある部位の炎症のことです。主な原因としては、感染症・声の出しすぎ・アレルギー・化学的な刺激物の吸入などが挙げられます。よくある症状は、のどの痛みや違和感・声がれ(嗄声)などです。治療は原因によって変わりますが、特効薬はありません。喉頭の腫れが強い人や喉頭蓋炎を合併した人は、息苦しさが出てくるので要注意です。さらに腫れが悪化すると息ができなくなることがあります。のどが痛くて息苦しいという症状が出てきた人は、必ず直ちに医療機関を受診してください。医療機関は、内科・小児科・感染症内科・耳鼻咽喉科・救急科にかかることが望ましいです。
急性喉頭炎について
急性喉頭炎の症状
- 症状は、
炎症 の部位によって変わってくる- のどの痛み
- のどの違和感
- 声がかれる、声が出しにくくなる
- 飲み込みにくい、喉がつまる感覚
- のどのはれがひどい場合には呼吸困難が起こるが、乳児以外ではまれ
- その他に発熱やだるさなどの全身症状が出る場合がある
急性喉頭炎の検査・診断
- 典型的な症状や声の変化から診断する
- 喉頭鏡:喉頭の
炎症 や腫れを調べる- 子どもの空気の通り道が狭くなっている状態が疑われる時はこの検査は避けた方が良い
- 泣いたり興奮したりしてさらに空気が通りにくくなる場合がある
急性喉頭炎の治療法
- あまり声を出しすぎないようにして、安静にすることが治療となる
- 無理に発声を続けると声帯ポリープなどの器質的な病気に繋がることがある
- 辛いものやたばこなど刺激物を避けることも大切
- 痛みに対しては鎮痛剤を使用することもある