こうとうなんかしょう
喉頭軟化症
のど(喉頭)が未熟で柔らかいため、息を吸った際に空気の通り道(気道)がつぶれて上手く息を吸えない状態。
12人の医師がチェック 105回の改訂 最終更新: 2017.12.06

Beta 喉頭軟化症のQ&A

    喉頭軟化症とはどんな病気ですか?

    喉頭軟化症は生まれつき喉頭(のどの前の方にある空気の通り道)が未成熟で柔らかいため、息を吸った際につぶれてしまう病気です。喉頭軟化症の赤ちゃんは、息を吸うと気道(空気の通り道)が狭くなってしまうため、息をしづらくなります。特徴的な症状として息を吸った時にゼーゼーと呼吸音が出たり(喘鳴)、ミルクを飲みにくくなり(哺乳障害)、体重が増えないことが挙げられます。

    喉頭軟化症の治療法について教えてください

    喉頭軟化症の治療は重症度によって治療が必要かどうかが変わります。喉頭軟化症の軽症の場合と重症の場合にわけて、治療法を紹介します。

    ◎軽症の場合の治療法

    多くの喉頭軟化症のこどもは、換気障害(血液の酸素濃度低下)や哺乳障害(おっぱいをうまく飲むことができない)といった症状が軽症です。軽症であれば成長とともに症状は改善する場合が多いので、検査や治療の必要はありません。息を吸うときの喘鳴があるものの1か月検診で体重増加が良好であれば特別治療はせず、定期的に経過観察をします。

    一般的に生後3か月から6か月までは喘鳴が強くなる傾向があり、運動時や哺乳時、泣いている時は特に強くなります。軽度の陥没呼吸がみられても、体重の増加がみられていれば問題ないです。また仰向けで寝ている場合に喘鳴が強くなることや合併することが多い胃食道逆流(逆流性食道炎)の悪化を防ぐために気をつけなければなりません。しかし、安易にうつ伏せをとらせると突然死のリスクを高めてしまう可能性があるので、姿勢の取り方について担当の医師に相談するようにしましょう。

    もし、何か感染症にかかった場合は、呼吸障害が発生する可能性が高いため事前に対処法を担当医師から説明を受けるようにすることが大切です。感染症にかかり、症状が悪化するようであればすぐに受診するようにしましょう。基本的に治療方法はクループ症候群の治療方針にあわせてステロイド内服治療やアドレナリン吸入を行います。また、忘れずにきちんと予防接種を受けることも大切です。

    ◎重症の場合の治療法

    喉頭軟化症が重症の場合は換気障害や哺乳障害が見られます。そのため、発育がよくない場合は、喉頭ファイバースコピー検査を行って喉頭軟化症以外の病気が存在しないかを判断します。他の病気と判断された場合は、その病気の治療方針に合わせて治療が行われます。他の病気が否定された場合は以下の分類型に応じた声門上部形成手術(タイプ1、2には喉頭レーザー術、タイプ3には喉頭蓋吊り上げ術)を行うことが検討されます。場合によって気管切開を行うことがあります。

    • 分類に応じた手術方法

      • タイプ1(披裂部型):披裂部が伸びることで喉頭を閉塞する
      • タイプ2(喉頭蓋披裂ひだ短縮型):喉頭蓋披裂ひだと呼ばれる部分が短縮することで喉頭が閉塞する
      • タイプ3(喉頭蓋型):喉頭蓋が声門裂側に倒れることで閉塞する

    また、胃食道逆流症があればその治療も併せて行います。

    喉頭軟化症が重症の場合は、検査と手術治療が専門技術が必要になるので、経験のある耳鼻科医や小児呼吸器科医に紹介してもらうようにしてください。


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