くるびょう
くる病
多くがビタミンDの不足によって、骨がきちんと作られない病気。子どもの骨の成長に異常が起こる
6人の医師がチェック 132回の改訂 最終更新: 2018.11.23

くる病の基礎知識

POINT くる病とは

ビタミンDの不足によって骨が正常のように作られない病気のことです。先天性の病気に加えて、低体重児時に多い傾向にあります。骨が変形しやすいので、O脚や肋骨の形が変化したりします。くる病が疑われる人に対しては、レントゲン検査によって骨の異常が調べらます。骨の変形が進む前に治療を始めることが大切で、対症療法として痛み止めの内服や必要に応じて手術も検討されます。くる病は整形外科や小児科で診療されます。

くる病について

  • 多くがビタミンDの不足によって、骨がきちんと作られない病気で、子どもの骨の成長に異常が起こる
  • 原因
    • ビタミンD欠乏:最も頻度が高い
      ・完全母乳母乳育児の場合に、そうでない場合よりも、くる病になる頻度が高くなることが知られている
      ・母親が十分にビタミンDを摂取する、母児ともに適度な日光浴をする、離乳食が始まったらビタミンDが豊富に含まれる食材を与えるなどの対応を取る
      アレルギー対策などのための制限食を続けることによるビタミンD摂取の不足にも注意が必要
    • ビタミンDの合成障害
    • ビタミンD受容体の異常
    • 血液中のリン低値
    • 尿細管障害
    • 尿細管性アシドーシス
    • 副甲状腺機能亢進症
    • 遺伝性
  • 頻度
    • 国内では増加傾向
    • 低出生体重児に特に頻度が高い
  • 病気の知識
    • リン欠乏により低リン血症性くる病になることがある
    • ビタミンDの作用不全によりビタミンD欠乏症およびビタミンD依存症が発症
    • 骨端線閉鎖前の小児期に発症したものは「くる病」、骨端線閉鎖後に発症したものは「骨軟化症」と呼ばれる

くる病の症状

  • 骨、歯の異常
    • 骨が変形しやすく、O脚になる
    • 肋骨の変形
    • 大泉門が閉じるのが遅れる
    • 肋骨の形が変形したり、歯が生えてくるのが遅れたりする

くる病の検査・診断

  • レントゲンX線写真)検査:骨の形状を調べる
  • 血液検査:血液中のビタミンDやリン、カルシウムの値が異常になっていないかなどを調べる

くる病の治療法

  • 骨の変形が進行する前に治療することが大事
  • 主な治療
    • 内服治療と外科的治療がある
      ・活性型ビタミンDが用いられる
      ・骨が変形している場合は、必要に応じて骨切術という手術で骨の変形を矯正する必要がある
    • 低リン血症性くる病の場合
      ・リンとビタミンDの内服に加え、低身長の場合は成長ホルモンの投与を行う
  • 予防、再発予防方法
    • 遺伝以外のくる病の多くは予防できる
    • 日光を浴び、カルシウム、リン、ビタミンDを含む食材を積極的にとる

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