あいじーえーけっかんえん(へのっほしぇーんらいんしはんびょう)
IgA血管炎(ヘノッホ・シェーンライン紫斑病)
アレルギー反応により全身の毛細血管に炎症が起こり、全身にむくみが起きたり、内出血が起こる病気。多くの場合は、自然に治る。
18人の医師がチェック 227回の改訂 最終更新: 2022.03.24

IgA血管炎のよくある疑問点について:病気の見通しや、再発について

IgA血管炎は子どもに起こりやすい病気です。発症後の見通しは年齢により異なり、子どもの場合には良いことが多いですが、大人の場合には治療に難渋することがあります。IgA血管炎と診断されたら、激しい運動を避ける、適度に水分補給をするといったことに注意する必要があります。このページでは、IgA血管炎に関してよくある疑問について説明します。

1. IgA血管炎はどういう人に起こりやすいか

IgA血管炎は子どもに多い病気です。年齢としては3-10歳に起こりやすいです。もし、これくらいの年齢の子どもの両足にぷつぷつとした紫の発疹が出た場合にはIgA血管炎が特に疑われます。

2. 病気の見通しについて

IgA血管炎の見通しは良いことが多いです。よく見られる症状である発疹も、数日で良くなることが多いです。ただし、大人で発症した場合や、「紫斑病性腎炎」といってIgA血管炎により腎臓に障害が起きた状態では見通しが良くない傾向にあります。尿に血が混じる、尿が異常に泡立つといった場合は腎臓に障害が起きているサインですので、お医者さんと相談するようにしてください。

3. 再発はするか

子どもで発症したIgA血管炎は再発せず、一回きりのことが多いです。一方で、大人のIgA血管炎や紫斑病性腎炎では再発を繰り返したり、治療に難渋する場合があります。

4. 医療費の助成は受けられるか

IgA血管炎の中で紫斑病性腎炎を伴うもの(IgA血管炎により腎臓が障害された状態)は見通しがあまり良くありません。それゆえ治療が長期間続き医療費が高額になってしまうことがあります。そのような人々の負担を減らすため、医療費の助成を受けられる仕組みがあります。18歳未満(引き続き治療が必要と認められる場合には20歳まで延長可)を対象とした小児慢性特定疾患に対する医療費助成制度と、それ以外の人が対象となる難病に対する医療費助成制度です。

上記の医療費助成を受けるには、必要な書類を自治体に提出して申請してください。必要な書類は以下の通りです(カッコ内は入手可能な場所)。

【医療費助成の申請に必要な書類】

  • 申請書(福祉保健局のホームページ、市区町村の窓口)
  • 指定医が記載した医療意見書(福祉保健局のホームページ、市区町村の窓口)
  • 同意書(福祉保健局のホームページ、市区町村の窓口)
  • 個人番号に関わる調書(福祉保健局のホームページ、市区町村の窓口)
  • 住民票(市区町村の住民票窓口)
  • 市区町村税課税証明書(市区町村の住民税窓口)
  • 健康保険証の写し、など

注意点として、IgA血管炎で腎臓に障害がない場合には上記の助成制度を受けることができません。また上記申請は、紫斑病性腎炎という病名で行う必要があります。

参考文献(2019.11.1閲覧)

・厚生労働科学研究費補助金・難治性疾患等政策研究事業, 難治性血管炎に関する調査研究「IgA 血管炎
・東京都福祉保健局HP「小児慢性特定疾病医療費助成制度の概要」「難病医療費助成の支給認定申請手続等」
・埼玉県HP「小児慢性特定疾病医療費助成制度について」「難病対策
・小児慢性特定疾患情報センター「紫斑病性腎炎」
・難病情報センター「紫斑病性腎炎」