あいじーえーけっかんえん(へのっほしぇーんらいんしはんびょう)
IgA血管炎(ヘノッホ・シェーンライン紫斑病)
アレルギー反応により全身の毛細血管に炎症が起こり、全身にむくみが起きたり、内出血が起こる病気。多くの場合は、自然に治る。
18人の医師がチェック 227回の改訂 最終更新: 2022.03.24

IgA血管炎

IgA血管炎は子どもに多い病気で、ぷつぷつとした紫の発疹紫斑)、腹痛、関節痛が症状として現れます。IgAという物質が血管に沈着することが原因と考えられています。子どものIgA血管炎は自然に症状が良くなっていくことが多いです。一方、大人が発症した場合や腎臓に障害が起きた場合には、治療が効きにくいことがあります。

IgA血管炎とは?症状、原因、検査、治療など

IgA血管炎は子どもに多い病気で、ぷつぷつとした紫の発疹(紫斑)、腹痛、関節痛が症状として現れます。IgAという物質が血管に沈着することが原因と考えられています。子どものIgA血管炎は自然に症状が良くなっていくことが多いです。一方、大人が発症した場合や腎臓に障害が起きた場合には、治療が効きにくいことがあります。

IgA血管炎の症状について:紫色のプツプツ(紫斑)、腹痛、関節痛など

IgA血管炎の症状にはぷつぷつとした紫の発疹(紫斑)、腹痛、関節痛、尿の異常などがあります。なかでも紫斑は特徴的な症状であり、IgA血管炎と診断する時の決め手にもなります。もしIgA血管炎が心配な場合には子どもであれば小児科、大人であれば皮膚科や内科を受診するようにしてください。

IgA血管炎の原因について:IgAとは何か

IgA血管炎は血管に炎症が起こることで出血したような発疹(紫斑)、腹痛、関節痛などが起こる病気です。血管に炎症が起こる過程ではIgAという物質が関わっており名前の由来ともなっています。ここではIgAとは何か、なぜ異常なIgAが作られるのかについて説明しています。

IgA血管炎の検査について:身体診察、血液検査、尿検査など

IgA血管炎が疑われる人には問診、血液検査、尿検査を行い、診断に役立てられます。また、腹痛がある場合には原因を調べるため腹部超音波検査を追加します。血尿やタンパク尿がある人は腎臓に障害が起きていないか確認するため腎生検を行うこともあります。

IgA血管炎の治療について:自然に良くなることも多いが、薬物治療をすることもある

IgA血管炎は特に治療をしなくても自然と良くなることが多い病気です。しかし、なかには自然になかなか良くならない、症状が強いといった人がいて、その場合にはレクチゾール、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド薬による薬物治療を行います。

IgA血管炎のよくある疑問点について:病気の見通しや、再発について

IgA血管炎は子どもに起こりやすい病気です。発症後の見通しは年齢により異なり、子どもの場合には良いことが多いですが、大人の場合には治療に難渋することがあります。IgA血管炎と診断されたら、激しい運動を避ける、適度に水分補給をするといったことに注意する必要があります。このページでは、IgA血管炎に関してよくある疑問について説明します。