IgA血管炎とは?症状、原因、検査、治療など
IgA血管炎は子どもに多い病気で、ぷつぷつとした紫の
目次
1. IgA血管炎とはどんな病気?

IgA血管炎はIgAという物質が血管に沈着することで、ぷつぷつとした紫の発疹(紫斑)、腹痛、関節痛などの原因となる病気です。子どもの両足にぷつぷつとした紫色の発疹があらわれた場合に特に疑われます。ヘノッホ・シェーンライン紫斑病(シェーンライン・ヘノッホ紫斑病)、アレルギー性紫斑病など別の病名で呼ばれることもあります。
2. IgA血管炎の症状について
IgA血管炎の人には下記のような症状が現れます。
- ぷつぷつとした紫の発疹(紫斑)
- 腹痛
- 関節痛
- 尿の異常(
血尿 、尿の泡立ち)
特徴的な症状はぷつぷつとした紫色の発疹で、IgA血管炎のほとんどの人にあらわれます。発疹は両足に対称にできることが多いです。
この発疹はIgA血管炎の診断の決め手にもなります。もしすぐに病院を受診できない人は、発疹が出ているうち写真に撮っておくと、後日受診した場合にも診断の助けになります。
それぞれの症状について、こちらのページで詳しく説明しています。
3. IgA血管炎の原因について
IgA血管炎は血管に
「免疫」は外敵が身体に入った時に駆除する私たちの身体の中の仕組みです。免疫はさまざまな免疫細胞、免疫物質により成り立っています。IgAは免疫物質である
こちらのページでは「なぜ血管に反応するIgAができてしまうのか?」について現在、想定されている一説も紹介しています。
4. IgA血管炎の検査について
IgA血管炎では診察をして発疹がどのようなものであるか確認することが特に重要です。IgA血管炎の発疹はぷつぷつとし少し膨れていて紫色しているのが特徴です。見た目だけでは診断が難しい場合には皮膚
問診 - 身体診察
- 血液検査
- 尿検査
腹部超音波検査 - 皮膚生検
腎生検
それぞれの検査について詳しくはこちらのページで説明しています。
5. IgA血管炎の治療について
IgA血管炎は薬物治療なしで自然と良くなることも多いです。そのため、症状が軽い場合には薬物治療なしで様子を見ていきます。ただし、激しい運動をすることにより症状が悪化することがあるので、症状が改善するまでの間はできる限り安静にします。また、腹痛、嘔吐、下痢などの症状があらわれることがありますが、脱水にならないよう適切な飲水量は保つことが必要です。もし全く飲水できない場合には点滴をするために入院が必要なこともあります。
自然になかなか良くならない、症状が強いといった場合には、レクチゾール、非
6. 医療費の助成は受けられるか
多くのIgA血管炎は自然によくなります。しかし、紫斑病性腎炎(IgA血管炎により腎臓が障害された状態)を伴う人では治療期間が長くかかりがちで、医療費も高額になってしまうことがあります。そのため、紫斑病性腎炎と診断された人には医療費の助成を受けられる仕組みが用意されています。18歳未満(引き続き治療が必要と認められる場合には20歳まで延長可)の人は小児慢性特定疾患に対する医療費助成制度、それ以外の人は難病に対する医療費助成制度を利用できます。
医療費助成を申請するには、下記の書類を自治体に提出してください。(カッコ内は入手可能な場所)
【医療費助成の申請に必要な書類】
- 申請書(福祉保健局のホームページ、市区町村の窓口)
- 指定医が記載した医療意見書(福祉保健局のホームページ、市区町村の窓口)
- 同意書(福祉保健局のホームページ、市区町村の窓口)
- 個人番号に関わる調書(福祉保健局のホームページ、市区町村の窓口)
- 住民票(市区町村の住民票窓口)
- 市区町村税課税証明書(市区町村の住民税窓口)
- 健康保険証の写し、など
IgA血管炎であっても、腎臓に障害がない場合には上記の助成制度を受けることができません。また、申請をする際にはIgA血管炎ではなく「紫斑病性腎炎」という病名で行う必要があることに注意してください。
そのほか、病気の見通しや再発の可能性など、IgA血管炎に関してよくある疑問についてはこちらのページにまとめています。
参考文献(2019.11.1閲覧)
・東京都福祉保健局HP「小児慢性特定疾病医療費助成制度の概要」「難病医療費助成の支給認定申請手続等」
・埼玉県HP「小児慢性特定疾病医療費助成制度について」「難病対策」
・小児慢性特定疾患情報センター「紫斑病性腎炎」
・難病情報センター「紫斑病性腎炎」