とっぱつせいなんちょう
突発性難聴
原因不明に突然片方の耳が聞こえなくなる病気。約2/3の人は回復するが、1/3の人は耳が聴こえないままになってしまう
15人の医師がチェック 143回の改訂 最終更新: 2019.05.09

突発性難聴

突発性難聴はある日突然聞こえが悪くなる病気です。明らかなきっかけがなく、朝起きたら耳が聞こえない、耳が蓋をされたような感じがするなどの症状で発症します。多くの場合には耳鳴りを伴い、時にはめまいを起こして気持ち悪くなることもあります。ここでは、耳の構造から音が聞こえる仕組みを紐解くとともに、突発性難聴の概要について説明をします。

突発性難聴とは

突発性難聴はある日突然聞こえが悪くなる病気です。明らかなきっかけがなく、朝起きたら耳が聞こえない、耳が蓋をされたような感じがするなどの症状で発症します。多くの場合には耳鳴りを伴い、時にはめまいを起こして気持ち悪くなることもあります。ここでは、耳の構造から音が聞こえる仕組みを紐解くとともに、突発性難聴の概要について説明をします。

突発性難聴の症状

突発性難聴は名前の通り突然、難聴になる病気です。ほとんどが片耳のみに聞こえにくさを感じます。難聴の程度はさまざまで、全く聞こえなくなることもあれば、聞こえづらいと感じる程度のこともあります。軽い難聴の場合には耳が詰まった感覚や、塞がる感覚が生じることがあります。ここでは症状について詳しく説明します。

突発性難聴の原因

突発性難聴の原因はいまだはっきりとわかっていません。現在までに内耳の循環障害、感染、内耳の瘻孔(ろうこう)、免疫の異常などが関わっているのではないかと考えられています。また、リスク因子としてストレス、高血圧、糖尿病、喫煙、飲酒、食事などが挙げられています。最近では遺伝子との関連も報告されています。

突発性難聴の検査

突然耳が聞こえなくなって受診した時には、難聴の原因を調べるためにさまざまな検査を受けます。難聴の検査では、耳の穴をのぞいて鼓膜に異常がないかをを観察する身体診察と、難聴の程度や種類がわかる聴覚検査が特に重要です。さまざまな検査から得られた情報をもとに、突発性難聴かどうかが診断されます。必要に応じて画像の検査が追加されることもあります。

突発性難聴の治療:ステロイドなどの治療法、治療期間など

突発性難聴は一般的にはステロイド薬やビタミン剤、循環改善薬などによって治療が行われます。しかしながら、有効性が確立された治療方法はありません。ストレス回避などの生活改善を含めて、現在行われている治療法について説明します。

突発性難聴の人が日常生活で注意すべきこと

突発性難聴の原因は不明であり、有効性がはっきりした治療方法もない状況です。治療中や治療後に注意しなくてはいけないことは明確にはありませんが、日常生活で気をつけると良い点についていくつか説明します。さらに、難聴の人が受けられる身体障害者認定についても説明します。