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肝胆道シンチグラフィー
1人の医師がチェック 1回の改訂 最終更新: 2025.09.24

検査部位

肝臓

対象疾患

胆道閉鎖症 など

概要

人間の消化液の一つに胆汁があります。肝臓で作られた胆汁は胆道という通り道を通って十二指腸に運ばれます。肝胆道シンチグラフィーは胆汁の流れに異常がないか調べる検査で、胆道閉鎖症などの病気の診断に役立ちます。肝胆道シンチグラフィーは放射線を出す物質(放射性同位体)を使用するので被ばくします。有用な情報を得られる検査ですが、導入している病院は限られており、どこでも受けられる検査ではありません。

メリット

  • 胆汁が詰まったり、漏れ出したりしていないかなど、胆汁の流れを知ることができる
  • 胆道系が拡張・狭窄しているかどうかなど、形態がわかる

デメリット

  • 被ばくする

詳細

シンチグラフィーとは、画像診断法の一つです。まず、放射線を出す検査用の薬剤(放射性同位体)を体内に注射します。その後、放射線を検出することで、薬剤の分布を画像上に表すことができます。
人間の消化液の一つに胆汁があります。肝臓で作られた胆汁は一時的に胆のうに蓄えられ、食事のときに十二指腸に運ばれて、脂肪の消化と吸収を助ける働きがあります。胆汁が通る通り道のことを胆道といいます。肝胆道シンチグラフィーで用いられる検査用の薬剤は、肝臓の細胞に取り込まれて胆道に排出される、という胆汁と同じ性質を持っています。
この検査ではその性質を利用して、胆汁が詰まったり、漏れ出したりしていないかなど、胆汁の流れを調べることができます。これにより胆道閉鎖症などの病気の診断に役立ちます。

検査の流れ

  1. 検査は核医学検査室にて行う
  2. 検査台に仰向けになる。検査中、身体は動かさないようにする
  3. 放射線を出す物質(放射性同位体)で目印をつけた薬剤を静脈注射する。薬剤は血流に乗って肝胆道系へ運ばれる
  4. 薬剤の注射直後から1時間くらい続けて撮影する
  5. 1時間経っても胆のうが画像で確認できなかったり、薬剤が排泄されているのが確認できなかったりする場合は、最大24時間まで撮影を続ける

検査を受ける際の注意点

  • 検査前3時間は絶食してください。
  • 静脈注射の針を刺すときに少し痛みを感じるかもしれませんが、そのほかに強い痛みを感じることはありません。
  • 検査中、身体は動かさないようにしてください。
  • 体内に入った放射性物質は微量で、時間とともに排出されるため、心配は必要ありません。
  • 妊娠中の場合は原則として行いません。妊娠中、妊娠の可能性がある方は、医師に相談してください。
  • 授乳中の場合は乳児への放射性同位体の移行を防ぐため、しばらく授乳をやめてもらうことがあります。
  • 検査後数時間は妊婦や乳児に接触しないようにしてください。

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