すいたんかんごうりゅういじょう
膵胆管合流異常
膵管と胆管が十二指腸の壁の外側で合流し、膵液と胆汁が両方向に逆流してしまう先天性の異常
6人の医師がチェック 67回の改訂 最終更新: 2018.08.21

膵胆管合流異常の基礎知識

POINT 膵胆管合流異常とは

膵・胆管合流異常症は膵管(すいかん)と胆管が合流する位置が本来とは異なる病気です。膵管には膵液が流れて胆管には胆汁が流れており、本来は十二指腸乳頭部という場所で合流します。膵管と胆管の合流する位置が異なると、膵液と胆汁が逆流してしまい、胆管炎や膵炎が起こり、腹痛や黄疸、発熱、嘔吐などの症状が現れます。膵胆管合流異常症が疑われる人には血液検査や画像検査(腹部超音波検査やCT検査、MRI検査など)が行なわれます。膵胆管合流異常症の人には胆道がんが発生しやすいことが知られているので、がんが発生する前に膵管と胆管の位置を手術によって逆流が起こらないようにします。膵・胆管合流異常症が疑われた人は消化器内科や外科で検査や治療が行なわれます。

膵胆管合流異常について

  • 膵管と胆管が十二指腸の壁の外側で合流し、膵液と胆汁が両方向に逆流してしまう先天性の異常
    • 本来は膵管と胆管は十二指腸の壁で合流した部位で括約筋が締めることで、膵液と胆汁がお互いに逆流しない仕組みが出来ている
    • 合流異常症があると括約筋の作用がうまく働かないため、逆流するようになってしまう
  • 逆流により胆管炎や膵炎の原因となる
  • 胆道が拡張しているものは先天性胆道拡張症と呼ばれる

膵胆管合流異常の症状

  • 主な症状
    • 腹痛
    • 黄疸
    • 発熱
    • 灰白色便
    • 腹部にしこり(腹部腫瘤)
    • 嘔吐など
  • 無症状で経過し、成人になって健診や腹部の検査で判明することもある

膵胆管合流異常の検査・診断

  • 血液検査:肝臓や膵臓の機能を調べる
  • 画像検査
    • 腹部超音波検査
    • CT検査
    • 肝胆道シンチグラフィー
    • 内視鏡的逆行性胆管膵管造影ERCP
    • 磁気共鳴胆管膵管撮影(MRCP)

膵胆管合流異常の治療法

  • 診断されたら早期に手術を行う
    • 胆のう、肝外胆管を切除し、肝臓からすぐ出たところで胆管を小腸と繋ぐ
    • 膵液は十二指腸へ、胆汁は小腸へ流れるようになる
    • 胆道がんになる前に手術をして逆流を解消する
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