群発頭痛の治療法とは?薬と純酸素吸入について
群発頭痛は片頭痛(偏頭痛)に比べるとわかっていない部分が多い頭痛です。治療法においてはトリプタン製剤の使用などいくつかの方法が有効であることがわかっています。群発頭痛で使われる薬について、注意点もあわせて説明しています。
1. 群発頭痛の発作が出ているときに使われる治療法
トリプタン製剤
トリプタン製剤は片頭痛の治療薬としても知られていますが、トリプタン製剤に分類される薬剤のいくつかは群発頭痛にも使われます。
スマトリプタンの皮下注射は海外をはじめ日本においても有効性が確認されています。特にスマトリプタンとして6mgを皮下注射により使うことでかなりの確率で群発頭痛が改善できることがわかっています。
日本においてスマトリプタンの皮下注射製剤として医療機関で注射するイミグラン®注3の他、自分自身で皮下注射ができるイミグラン®キット皮下注3mgが使われています。またイミグラン®には
他のトリプタン製剤ではゾルミトリプタン(商品名:ゾーミッグ®など)などによる有効性が確認されています。
トリプタン製剤の特徴は片頭痛に対するトリプタン製剤のページでも解説しています。
薬の治療では処方された量や回数を守ることが大切です。不適切な使用によって、薬が原因でかえって頭痛を誘発してしまう可能性があります。薬物乱用頭痛のページで詳しく説明します。
純酸素吸入
薬以外では、酸素吸入による治療の有効性が確認されています。
医療用の純度100%の酸素をフェイスマスクを通して一定時間吸入する「純酸素吸入」が群発頭痛に有効です。
2. 群発頭痛を予防する薬
群発頭痛の予防においては、ベラパミル(商品名:ワソラン®など)による予防効果の報告があります。ベラパミルは元々、狭心症や不整脈など心臓の病気の治療薬でもあり、副作用に対しては注意が必要となります。
ベラパミルと同じカルシウム拮抗薬に分類される薬のうち、片頭痛予防薬としても使われるロメリジン(商品名:テラナス®、ミグシス®)が群発頭痛の予防薬として期待されています。その他、
その他、大後頭