片頭痛治療に使うトリプタン製剤とは?特徴と使用上の注意点
トリプタン製剤は片頭痛の
目次
1. トリプタン製剤が処方されるのはどんな時?
片頭痛の治療で使うトリプタン製剤は、主に片頭痛発作時に使う薬剤です。一般的に中等度から重度の頭痛、もしくは軽度の頭痛であっても
片頭痛発作がおこる仕組みとして、脳の血管が関係する仕組み、神経が関係する仕組みが考えられています。トリプタン製剤は脳の血管を収縮させ、また神経からの痛み物質の伝達を抑制します。つまり片頭痛が起こる2つの仕組みの両方に働きかけるので、まさに片頭痛発作の治療に特化した薬といえます。
2. トリプタン製剤には種類がある?
トリプタン製剤の種類として以下のものがあります。
- スマトリプタン(商品名:イミグラン®など)
- ゾルミトリプタン(商品名:ゾーミッグ®など)
- エレトリプタン(商品名:レルパックス®)
- リザトリプタン(商品名:マクサルト®)
- ナラトリプタン(商品名:アマージ®)
これらのトリプタン製剤には使いやすく工夫した剤形や薬剤ごとの特徴があります。
水なしで服用できるトリプタン製剤
トリプタン製剤の中でもゾーミッグRM錠2.5mg、マクサルトRPD錠10mgは口の中で自然と溶けるため、水がなくても服用することができます。これらの薬さえ携帯していれば、飲料がない状況でも片頭痛の発作が起きたらすぐに服用することができます。
イミグラン®
スマトリプタン製剤(商品名:イミグラン®など)には経口薬(
アマージ®
ナラトリプタン(商品名:アマージ®)は月経時片頭痛のように頭痛の持続時間が長く再発しやすい片頭痛に対して有効とされています。他のトリプタン製剤に比べて半減期(薬の血中濃度が半分になるまでの時間)が最も長く、約24時間効果が持続します。
3. トリプタン製剤はいつ飲む?
トリプタン製剤は片頭痛発作が起きてすぐに使用することで最も高い効果が得られます。片頭痛が起きてしばらくした後の我慢できなくなってからではトリプタン製剤の効果が十分に発揮されないので使用するタイミングが肝心です。
関連記事:片頭痛の薬、スマトリプタンとナプロキセンで50%が2時間後無痛に(参照文献:Cochrane Database Syst Rev. 2016 Apr 20)
トリプタン製剤は群発頭痛にも使う
トリプタン製剤は主に片頭痛に使われますが、薬剤の中には群発頭痛にも効果が期待できるものもあります。群発頭痛の治療のページで紹介しています。
4. トリプタン製剤の薬価(値段)は?
トリプタン製剤の薬価(薬の価格)は、内服薬であれば1錠の薬価が900円前後です(2016年3月現在)。薬剤の中にはジェネリック医薬品が発売されているものもあります。ジェネリック医薬品の特徴についてコラム「ジェネリック医薬品の"ジェネリック"って??」で解説しています。
5. トリプタン製剤で頭痛が悪化?
トリプタン製剤を含め、片頭痛の治療で薬を使うときに注意するべき点として、処方された用量や回数を守らず誤った使い方をすることによって、薬が原因でかえって頭痛を誘発してしまう可能性があります。薬物乱用頭痛と呼ばれる頭痛です。
トリプタン製剤は処方医や薬剤師の話をよく聞いた上で指示された用法・用量を守って使いましょう。
薬物乱用頭痛の解説もあわせてご覧ください。