あたまがいたい
頭が痛い(数日以内)

群発頭痛の特徴

群発頭痛の特徴は、ある時期に集中して頭痛の発作が起きることです。痛みはかなり強く、発作が起きると痛さのあまりのたうちまわるほどです。頭痛と同じ側の目が充血したり、涙が流れたり、ひとみが縮むなど、頭痛以外に目立つ症状があります。

典型的な群発頭痛は、

  • 頭の片側の目の周り、目の奥、側頭部が痛い
  • 頭痛は数十分間持続する
  • 痛い側の目が充血したり、涙が出てくる
  • 痛さのあまりじっとしていることができない、のたうちまわる
  • 「群発期」と呼ばれる1~2ヶ月の間に集中して頭痛の発作が起きて、「群発期」を過ぎると治る

という特徴があります。このような特徴をもとに、以下の基準で診断されます。

A. B〜Dを満たす発作が5回以上ある

B. 未治療で一側性の重度~きわめて重度の頭痛が、眼窩部、眼窩上部または側頭部のいずれか1つ以上の部位に、15~180分間持続する

C. 頭痛と同側に少なくとも以下の1項目を伴う

  1. 結膜充血または流涙(あるいはその両方)

  2. 鼻閉または鼻漏(あるいはその両方)

  3. 眼瞼浮腫

  4. 前頭部および顔面の発汗

  5. 縮瞳または眼瞼下垂(あるいはその両方)

  6. 落ち着きがない、あるいは興奮した様子

D. 発作頻度は1回/2日~8回/日である

E. その他の疾患によらない

(『慢性頭痛の診療ガイドライン2013』をもとに作成)

群発頭痛は片頭痛(偏頭痛)と同じく三叉神経や自律神経が関係していると考えられ、似ているところもあります。片頭痛と群発頭痛に共通して使われる治療薬もあります。片頭痛と群発頭痛の違いについては頭痛の種類のページで詳しく説明しています。

片頭痛と群発頭痛以外に強い頭痛を起こす危険な病気としては、くも膜下出血脳出血などが挙げられます。危険な頭痛のページに、特に注意するべきポイントをまとめてあります。