2015.12.06 | ニュース

ベビーベッド柵で注意が必要なこと

柵が原因となる事故を調査

from Journal of Pediatrics

ベビーベッド柵で注意が必要なこと の写真

赤ちゃんの死亡理由のなかには、寝具やおもちゃ、おしゃぶりなど様々なものがあります。今回の研究では、どのようなことに気をつける必要があるか、ベビーベッド柵と赤ちゃんの死亡の関連性を検証しました。

◆ベビーベッド柵は危険なのか?

今回の研究では、アメリカで起きた過去の事例から、ベビーベッド柵が関連した赤ちゃんの死亡を調査しました。

 

◆ベッド柵による窒息死に注意が必要?

以下の結果が得られました。

最近7年間では過去3期間よりも、ベッド柵による死亡の数が3倍多かった(χ2(3) = 13.5, p ≤ .01)。

ベッド柵により、48人の窒息が起き、そのうち67%はベッド柵のみ、33%はベッド柵と他の物の間に挟まれたことが原因でした。

ベッド柵による赤ちゃんの死亡事故が増えており、その3分の1ではベッド柵と他の物に挟まれたことにより起きたものでした

 

ベッド柵は、付けなければ赤ちゃんの転落などの危険性があり、付けるとこのような窒息事故が起きる可能性があります。付きっ切りは難しいこともありますし、逆に目が全く離せないと親が疲れ切ってしまうと思いますが、このような事故も起こりうるということを頭の隅に入れておくことは大事かもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Crib Bumpers Continue to Cause Infant Deaths: A Need for a New Preventive Approach. 

J Pediatr. 2015 Nov

http://www.jpeds.com/article/S0022-3476(15)01284-6/abstract

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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