2016.04.22 | ニュース

軽量ランニングシューズでも怪我のリスクは同じ

米国陸軍に所属する1,332人の男性を対象とした研究

from The American journal of sports medicine

軽量ランニングシューズでも怪我のリスクは同じの写真

ランニングにおいてシューズの軽さを重視される方もいらっしゃるのではないでしょうか。米国の研究チームが陸軍に所属する男性を対象に調査し、軽量ランニングシューズと伝統的なランニングシューズを比べ怪我のリスクでは優劣はないと報告しました。

◆陸軍部隊に所属する1,332人の男性を対象に

研究チームは、陸軍部隊に所属する1,332人の男性を対象に、履いている靴の種類と怪我の発生率、身体的特性等の関連について調べました。

靴の種類は、伝統的なランニングシューズと軽量・薄型ランニングシューズ(ミニマリストランニングシューズ)の2つのグループに分類し、過去12ヶ月の怪我の情報を解析しました。

 

◆軽量ランニングシューズでも怪我のリスクは同じ

以下のような結果が得られました。

兵士の大半は、クッションタイプの靴を履いており(57%)、続いて安定性のある靴(24%)、ミニマリストランニングシューズ(17%)、モーションコントロールシューズ(2%)という割合だった。ミニマリストランニングシューズを履いている兵士は、伝統的なシューズを履いている群より若干年齢が若く(P < .01)、腕立て伏せ、起き上がり腹筋運動、懸垂のパフォーマンスに優れ(P < .01)、2マイル走がより早かった(P = .01)。他の危険因子コントロール後の傷害リスクは、伝統的なシューズと比較してミニマリストランニングシューズの群で差はなかった。

軽量ランニングシューズでも伝統的なランニングシューズでも、怪我のリスクは同じという結果でした。軽量・薄型ランニングシューズを履いている人は比較的若く、運動能力のテストでよい結果を残していました。

 

自分の筋力や身体能力、経験にあった靴で怪我なくランニングを楽しめればよいですね。

参考文献

Army Study on Minimalist Running Shoes Finds No Reduction in Injury Risk.

Am J Sports Med. 2016 Mar 7.

[PMID: 26951073]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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