2016.01.30 | ニュース

足の動きを制御する靴「モーションコントロールシューズ」でランニングのけが予防!

372人のランナーを対象にして検証
from British journal of sports medicine
足の動きを制御する靴「モーションコントロールシューズ」でランニングのけが予防!の写真
(C) Brian Jackson - Fotolia.com

モーションコントロールシューズと言われるランニングシューズがあります。今回の研究では、普通のランニングシューズに比べて、けがを予防する効果があるのか、また、その効果に足の形が影響しているのかが調べられました。

◆ モーションコントロールシューズでけが予防

今回紹介する研究では、対象者372人に、モーションコントロールシューズか普通のランニングシューズが渡され、6ヶ月の期間で、けががあったかが調べられました。また、けがの頻度に足の形が関係しているのかが調べられました。足の形は回内足、通常、回外足で分けられました

回内足とはかかとの骨が傾き、足の親指側に重心がかかってしまい、土踏まずが地面に接してしまう状態のことを示します。回外足とは足の外側に重心がかかってしまう状態を示します。

モーションコントロールシューズは、足の親指側の素材が補強されていることにより、親指側に重心がかかるのを防ぐように設計されています。

 

◆ 回内足のランナーでのみ、けが予防の効果

全体的に見た、けがのリスクは、普通のランニングシューズを渡された対象者に比べて、モーションコントロールシューズを渡された対象者の方が低かった (ハザード比=0.55; 95% 信頼区間 0.36から0.85)。この効果は回内足を持ったランナーの人でだけ見られた(n=94; ハザード比 0.34 95% 信頼区間 0.13から0.84)[...]。

この結果から、普通のランニングシューズで走るよりモーションコントロールシューズで走ると、けがのリスクが低かった事が報告されました。この効果は土踏まずが地面に接してしまう回内足を持ったランナーで見られました。


モーションコントロールシューズが、けがの予防をする可能性が示されましたが、この効果は足の形に大きく影響されていました。ランニングシューズを選ぶとき、ランニングのけが防止のため、足の形に適したモーションコントロールシューズを選択肢のひとつとして考えるのもいいかもしれません。

執筆者

宮本 望都喜

参考文献

Injury risk in runners using standard or motion control shoes: a randomised controlled trial with participant and assessor blinding.

Br J Sports Med. 2016 Jan 8. [Epub ahead of print]

[PMID: 26746907]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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