2016.04.07 | ニュース

群発頭痛が初発症状だった!多発性硬化症が見つかった人の例

42歳女性の症例報告
from Headache
群発頭痛が初発症状だった!多発性硬化症が見つかった人の例の写真
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頭痛にはほかに原因がないものも多いですが、脳や神経の病気の症状としても現れます。頭痛で始まったさまざまな症状により、多発性硬化症という神経の病気が見つかった人の例が、カナダの研究班から報告されました。

◆群発頭痛で始まった症状

この報告は、42歳の女性についてのものです。この人にまず現れた症状は、群発頭痛と思われた左側の頭痛でした。頭痛とともに涙が流れ、鼻づまりがするという症状がありました。これらの症状は通常の群発頭痛でも起こります。

この人にはまた、顔の左側の麻痺の症状もありました。さらに続けて、運動失調の症状も現れました。麻痺の症状は、群発頭痛によって起こることは通常ありません。

 

◆多発性硬化症と診断

検査の結果、脳の複数の箇所に特徴的な変化が見つかったことなどから、多発性硬化症と診断されました。

多発性硬化症では脳や神経に起こる異常により、体のさまざまな場所で、動かせない、感覚がないといった麻痺の症状が現れます。この人は治療薬であるフマル酸ジメチルを使った治療を受け、その後は報告時点まで群発頭痛のような症状は現れなくなりました。

 

群発頭痛から多発性硬化症が見つかることは非常にまれですが、一般に頭痛がほかの病気の症状であることはありえます。頭痛の診察ではほかの病気が隠れていないかも重要な点になります。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Cluster Headache as the Index Event in MS: A Case Report.

Headache. 2016 Feb.

[PMID: 26852755]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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