2016.04.02 | ニュース
フラボノイドでコレステロール、中性脂肪、BMIは改善するのか?
4,042人のデータから
from The British journal of nutrition

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フラボノイドは抗酸化作用で知られていますが、検査値にはどんな影響があるのでしょうか。食事から摂取したフラボノイドの量と検査値の関連が調査されました。
◆フラボノイドは検査値に影響するか?
ここで紹介する研究では、アメリカで行われた調査を参照して、4,042人の参加者から得られたデータをもとに、食事から摂取したフラボノイドの量と、コレステロール、中性脂肪、BMI(体重÷身長の2乗)などの検査値に関係があるか、統計解析を行っています。
食事調査のデータから、フラボノイドに分類される物質の種類ごとに区別して摂取量を計算し、検査値との関連を調べました。
◆HDLコレステロール、中性脂肪、BMIに変化あり
解析から、次の検査値とフラボノイド摂取量に統計的な関連が見られました。
- HDLコレステロール(善玉コレステロール):フラボノイドの合計量が多いとき0.54%増加
- 中性脂肪:アントシアニジンが多いとき1.25%減少
- BMI:アントシアニジンが多いとき0.6%減少
研究班は「これらの関連の強さは中等度であるため、この研究による結果を確かめるためにさらに調査を進める正当性がある」と述べています。
ごくわずかながら、フラボノイドの効果とも取れる数値が見られました。フラボノイドの効果については多くの研究があり、この結果によってさらに理解が進むかもしれません。
執筆者
参考文献
Greater flavonoid intake is associated with improved CVD risk factors in US adults.
Br J Nutr. 2016 Mar 2. [Epub ahead of print]
[PMID: 26931451]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。