長時間座っていると糖尿病やメタボになりやすい
デスクワークが多い人などはどうしても運動不足になりがちです。オランダの研究チームが、座っている時間と糖尿病やメタボリックシンドロームなどになるリスクとの関係性について報告しました。
◆2,497人の座っている時間を測定
研究チームは2,497人(平均年齢60歳)を調査対象としました。対象者に8日間24時間加速度計を装着してもらい、30分以上座った回数や座った平均時間を計測しました。
座っている時間などの情報と、糖尿病やメタボリックシンドロームの検査結果とを分析することでその関係性を調べました。
◆座っている時間が長いと糖尿病とメタボが多い
分析の結果、以下のことが分かりました。
座っている時間が1時間増えることに対するオッズ比は、2型糖尿病に対しては1.22(95%信頼区間:1.13-1.32)、メタボリックシンドロームに対しては1.39(95%信頼区間:1.27-1.53)だった。
つまり、座っている時間の合計が長い人では、2型糖尿病やメタボリックシンドロームが多いということが示されました。
この研究では、対象者の平均年齢が60歳と比較的高かったことも結果に影響していたかもしれません。日頃から座ることが多い人は、食生活を見直したり、適度な運動をするなど心掛けると良いかもしれません。
執筆者
Associations of total amount and patterns of sedentary behaviour with type 2 diabetes and the metabolic syndrome: The Maastricht Study.
Diabetologia. 2016 Apr.
[PMID: 26831300]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。