2016.03.08 | ニュース

体重減少と軽度認知障害の発症に関連はあるか?

米国メイヨークリニックの加齢に関する調査より
from JAMA neurology
体重減少と軽度認知障害の発症に関連はあるか?の写真
(C) Ljupco Smokovski - Fotolia.com

認知症になる人には、意図しない体重の減少が現れることがあります。それでは、体重の変化から認知症の前段階とされる軽度認知障害の発症を予測する方法はあるでしょうか。米国メイヨークリニックのチームが調査しました。

 ◆70歳以上の高齢者を対象に

メイヨークリニックによる調査データを使って、70歳以上の高齢者に関して調べました。対象者について、40歳~65歳の時の最大体重と身長を医療記録をさかぼることで確認しました。また、調査開始時点で、参加者は軽度認知障害または認知症であるかを評価され、15カ月ごとに発症したかどうかを評価されました。そうして体重の変化が軽度認知障害と関連しているかを分析しました。

 

◆中年以降の体重減少と軽度認知障害の発症

中年のころのから調査に参加するまでに10年あたりの体重が減っている参加者ほど、大きい割合で軽度認知障害を発症していました。

研究チームは「この結果は、中年以降高齢者になるまでの10年間ごとの体重減少が大きいことは、軽度認知障害のマーカーであり、リスクが高い人を特定する役に立つということを示唆している」と結論してます。

 

体重を減らそうと思わなくても減ってしまうときは、何らかの体調不良や、がんの可能性もあります。認知障害も含めて、体重が減り続けていたら、注意深く観察する必要がありそうです。 

執筆者

後藤由佳利

参考文献

Decline in Weight and Incident Mild Cognitive Impairment: Mayo Clinic Study of Aging.

JAMA Neurol. 2016 Feb 1.

[PMID: 26831542]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。