◆脳卒中患者に対する自転車こぎ運動の効果
脳卒中患者32人が対象となりました。対象者全員が30分のリハビリテーションを受け、うち16人はさらに30分自転車こぎ運動を追加しました。リハビリは1週間に5回、6週間行いました。効果の判定にはバランス能力と歩行速度が用いられました。
◆自転車こぎ運動でバランスと歩行能力が改善
以下の結果が得られました。
両方のグループで歩行能力とバランスは有意な改善が見られた。自転車こぎ運動を行ったグループにおいてBerg Balance Scaleとtimed up-and-goテストのスコア(バランス)、10分間歩行テストのスコア(歩行能力)の改善はコントロール群よりも有意に大きかった。
通常のリハビリテーションに加えて、自転車こぎ運動を行うことでバランスや歩行速度がさらに改善しました。
自転車こぎ運動もバランス低下や歩行を改善する一つの方法になるかもしれません。
執筆者
Effects of stationary cycling exercise on the balance and gait abilities of chronic stroke patients.
J Phys Ther Sci. 2015 Nov.
[PMID: 26696731]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。