◆呼吸筋トレーニングが腰痛に与える影響
28人の腰痛を持っている人が対象となりました。強い負荷で呼吸筋トレーニングするグループと、弱い負荷で呼吸筋トレーニングを行うグループに分けられました。姿勢の動揺と呼吸筋力、腰痛の程度、身体障害の程度が調べられました。
◆腰痛の重症度に改善が見られた
次の結果が得られました。
高負荷呼吸筋トレーニング後、足部筋の振動に対する反応が小さく、腰部筋の振動に対する反応が大きく、腰痛の重症度が減少することが見られた(P<0.05)。これらの変化は低負荷呼吸筋トレーニング後には見られなかった(P>0.05)。
強い負荷の呼吸筋トレーニングにより、8週間後、体の動かし方と腰痛の重症度に改善が見られました。
職場で腰痛を予防する体操などが取り入れられていますが、呼吸筋を使うトレーニングを取り入れるとさらなる予防策となるかもしれません。
執筆者
Inspiratory muscle training affects proprioceptive use and low back pain.
Med Sci Sports Exerc. 2015 Jan.
[PMID: 24870567]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。