◆日焼けマシーンで肌を焼いても皮膚がんになる?
今回の研究は、25歳から49歳のアメリカ人男性と女性を対象に行われました。2004年から2007年の間に悪性黒色腫を持っていると診断された人681人とされてない人654人で、合計1,335人が選ばれました。今までに日焼けマシーンで肌を焼いたことがあるかデータが集められ、統計解析されました。
◆日焼けマシーンが皮膚がんの原因になる可能性
次の結果が得られました。
30歳未満の女性が日焼けマシーンで日焼けした場合、診断されたグループに入る確率が6倍高かった(粗オッズ比、6.0; 95% 信頼区間、 1.3-28.5)。30歳から49歳の女性のオッズ比でも有意に増加した (30歳から39歳までの調整後オッズ比、3.5; 95% 信頼区間、1.2-9.7、40歳から49歳までの調整後オッズ比、2.3; 95% 信頼区間 1.4-3.6)。用量反応関係は女性の年齢に関係なく見れた。
日焼けマシーンで日焼けをした女性に悪性黒色腫が多いということが報告されました。特に、この関連は若い女性に見えました。
人工的に肌を焼くことは、特に若い女性の場合、皮膚へのダメージによって悪性黒色腫の原因になる可能性があります。このデータだけで必ず因果関係があるとは言い切れませんが、日焼けサロンなどの安全性について、今後の検討課題になるかもしれません。
執筆者
Association Between Indoor Tanning and Melanoma in Younger Men and Women
JAMA Dermatol. 2016 Jan 27.[Epub ahead of print]
[PMID: 26818409]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。