◆ 運動をベースにしたリハビリプログラムでパーキンソン病患者を治療
今回の研究では、データベースより選ばれた14の文献を基に、運動をベースにしたリハビリプログラムがパーキンソン病患者の生活の満足度にどのような影響を与えるかが調べられました。
◆ 人生の満足度に好影響
次の結果が得られました
毎回60分の運動を基にしたリハビリテーションプログラムを週あたり2回から4回、6週間から12週間続け、3ヶ月の追跡調査を行うと、軽症から中等症で有病期間が6年前後のパーキンソン病患者において、生活の質を統計的に有意に向上したと結論できる。
見つかった文献を総合すると、運動を中心にしたリハビリプログラムを行うとパーキンソン病患者の生活の満足度の向上に良い影響をもたらしたことが報告されていました。
パーキンソン病は体の自由を奪うほかに、うつや認知症のような症状も見られることがあり、生活の質に影響しやすいと考えられます。しかし、このような研究から、運動がパーキンソン病患者の生活の満足度をあげるひとつの手段として、積極的にとりいれられるかもしれません。
執筆者
Effects of Physical Exercise Based Rehabilitation Programs on Quality of Life in Parkinson's Disease Patients: A Systematic Review of Randomized Controlled Trials.
J Aging Phys Act. 2016 Jan 11. [Epub ahead of print]
[PMID: 26751626]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。