2016.01.11 | ニュース
膝関節と股関節の手術後のリハビリはどこで行うことが良いか?
201人を分析
from BMC musculoskeletal disorders
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変形性膝関節症や変形性股関節症などに対して、人工関節置換術を行ったあとにリハビリテーションを実施します。今回の研究では、そのリハビリテーションをどこで行うことが最も効果があるか検証しました。
◆膝関節や股関節の手術後にリハビリテーションを行うと?
今回の研究では、膝や股関節の人工関節置換術を行った201人のうち、入院して強化リハビリテーションを行った人、回復期センターでリハビリテーションを行った人、在宅で歩行練習を行った人に分け、それらの結果を比較しました。
◆家で行うと、その他の病気を発症した人が少なかった
以下の結果が得られました。
6ヶ月の追跡調査時点で、WOMACの包括的な効果量は、1.32、1.87、1.51(0以上が改善を意味する)であった。
手術後のリハビリテーションは、回復期センターで行った場合に効果が大きいという結果でした。
リハビリテーションを行う場所によって、その効果が異なるかもしれないという結果でした。他方、これらの違いの背景には、年齢やそもそもの身体機能などの様々な要因が関連している可能性があるため、一概にその結果を鵜呑みにすることはできません。今後、そのような要因の影響も含め、検証が進むことを期待します。
執筆者
参考文献
Comparison of patients in three different rehabilitation settings after knee or hip arthroplasty: a natural observational, prospective study.
BMC Musculoskelet Disord. 2015 Oct 24.
[PMID: 26497597]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。