2015.12.18 | ニュース

前十字靭帯損傷で再手術のリスクが高い人はどんな人?

年齢やBMIなどから検証

from The American journal of sports medicine

前十字靭帯損傷で再手術のリスクが高い人はどんな人?の写真

前十字靭帯損傷はスポーツをしているときに起こりやすい膝の靭帯損傷のひとつで、手術をする場合もあります。この研究では、前十字靭帯損傷で再手術を必要とする人は、どのような特徴があるかについて調査しました。

◆前十字靭帯損傷の手術をする人は、どんな特徴があるのか?

 この研究では、前十字靭帯損傷の手術をした患者を、年齢間で特徴を比較しました。

 

◆若くて、痩せている人は再手術のリスクが高い?

結果の以下の通りでした.

[…]5年間の再手術は21歳未満で最も高く (9.0%;95%信頼区間、8.0%-10.1%) 、40歳より上で最も低かった (1.9%; 95%信頼区間、1.3%-2.7%)。[…]21歳未満の患者では、[…]BMIが30-35㎏/m2の患者(ハザード比、0.75;95%信頼区間、0.59-0.95)とBMIが35㎏/m2より高い患者(ハザード比、0.55;95%信頼区間、0.34-0.70)は、BMI30㎏/m2未満の患者より、リスクが低かった[…]。

年齢が若く、BMIが低い患者の方が、再手術のリスクが高いことが分かりました。

 

前十字靭帯は、手術をしても、激しいスポーツなどをすると再び傷ついて再手術が必要になる場合があります。そのため、若くて、BMIが低い人は、より活動的な人であったため、再手術が必要であった可能性もあります。今後の検証により明らかになるかもしれません。

執筆者

com

参考文献

Age-Related Risk Factors for Revision Anterior Cruciate Ligament Reconstruction: A Cohort Study of 21,304 Patients From the Kaiser Permanente Anterior Cruciate Ligament Registry. 

Am J Sports Med. 2015 Dec 4 [Epub ahead of print]

[PMID: 26637284]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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