2015.12.07 | ニュース

予定日よりも早い出産が関係する病気とは?

29,323人を分析

from Diabetes care

予定日よりも早い出産が関係する病気とは? の写真

子どもの糖尿病にはどのような要因が関係しているかあまり知られていません。今回の研究では、1型糖尿病の子どもと出産月数との関連性を検証しました。

◆1型糖尿病と出産月数の関連性を検証

今回の研究では、1型糖尿病の子ども11,403人とその兄弟姉妹17,920人を対象に、1型糖尿病と出産月数の関連性を検証しました。

 

◆予定日よりも出産が早いと1型糖尿病のリスクが増える

以下の結果が得られました。

出産週齢が33週から36週の間(相対リスク1.18、95%信頼区間1.09-1.28)と37週から38週の間(相対リスク1.12、95%信頼区間1.07-1.17)では、コホート研究において1型糖尿病と関連しており、兄弟コホート研究でも有意なままであった。

出産した日が早いと、1型糖尿病を発症する危険性が高いという結果でした。

 

出産が予定日よりも早いことと1型糖尿病の発症が関連するメカニズムは不明です。その背景には、様々な要因が隠れている可能性があり、予定日よりも早い出産が直接子どもの1型糖尿病の発症の原因になるかどうかは述べられません。その原因などを探ることで、今後の研究により1型糖尿病の発症を防ぐ何らかの手がかりになるかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Gestational Age and Birth Weight and the Risk of Childhood Type 1 Diabetes: A Population-Based Cohort and Sibling Design Study.

Diabetes Care. 2015 Dec

[PMID: 26519334]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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