2015.11.05 | ニュース

変形性膝関節症の膝への負担を減らすアイテムは?

階段の昇り降りで効果を検証

from Clinical biomechanics (Bristol, Avon)

変形性膝関節症の膝への負担を減らすアイテムは? の写真

変形性膝関節症では、階段の昇り降りで膝の痛みが増すことがあります。今回の研究では、階段昇降時の膝への負担を減らす道具として、インソールの効果を検証しました。

◆インソールを入れた時と入れない時で階段昇降時の膝にかかる力を比較

今回の研究は、内側型の変形性膝関節症患者8人を対象に、足底に治療用インソールを入れた時と入れない時で、階段の昇り降りで膝に掛かる負担が異なるか検証しました。インソールは、外側ウェッジ(足の外側に入れるインソール)を使用しました。

 

◆インソールにより膝への負担は軽減

以下の結果が得られました。

階段昇降において、外側ウェッジ型インソールは、対照(標準的な靴)と比較して大きな効果量で(0.75-0.95)、初期接地における外側からかかる膝の内転モーメントの最初のピーク(昇り6.8%、降り8.4%)、ミッドスタンスまでのトラフ値(昇り13%、降り10.7%)、立脚終期の2番目のピーク(昇り15%、降り8.3%)、膝の内転角の力の積を有意データを分析して導かれた結果が、偶然ではなく「意味が有る」必然的な値であると推測できることに(p<0.05)減少した。

インソールを挿入すると、階段昇降時にかかる膝への力が減少するという結果でした。

 

内側型の変形性膝関節症では、足に体重をかけると膝が外側に動き不安定になることが知られています。外側ウェッジ型のインソールは、その力を減らすという結果でした。痛みや動作能力に効果があるかは不明ですが、今後の研究でより明らかになってくるかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto


参考文献

The use of a lateral wedge insole to reduce knee loading when ascending and descending stairs in medial knee osteoarthritis patients.

Clin Biomech (Bristol, Avon). 2014 Jun

[PMID: 24861826]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。 [執筆者一覧]