2015.11.04 | ニュース

喫煙で糖尿病が増加?受動喫煙の影響は?

メタ解析による検証
from The lancet. Diabetes & endocrinology
喫煙で糖尿病が増加?受動喫煙の影響は?の写真
(C) Natalia Merzlyakova - Fotolia.com

喫煙が脳卒中や肺気腫の危険因子であることは広く知られていますが、この他にも様々な疾患との関連が示唆されています。その一つに糖尿病があります。研究グループは過去の文献を解析し、喫煙と糖尿病との関連を調べました。

◆メタ解析により糖尿病と喫煙の関連を検証

研究グループは、喫煙と糖尿病との関連を調べるために、過去の文献を集め、解析を行いました。

過去の論文から得られた結果をもとに、喫煙歴があり糖尿病になる人の割合と喫煙歴がなく糖尿病になる人の割合を比較しました。

 

◆受動・能動喫煙により糖尿病が増加

以下に、研究の結果を示します。

2型糖尿病のリスク比は、現在の喫煙者と非喫煙者を比較して1.37(95%信頼区間 1.33-1.42)であり(84文献で対象者が5,853,952人)、以前に喫煙歴のある人とない人を比較して1.14(95%信頼区間 1.10-1.18)(47文献で対象者が2,930,391人)、喫煙歴がない人のうち受動喫煙のある人とない人を比較して1.22(95%信頼区間 1.10-1.35)であった(7文献で対象者が156,439人)。

この結果は、現在喫煙している、以前に喫煙歴がある、または受動喫煙のある人は、ない人よりも1.14から1.37倍糖尿病が多かったことを示しています。

 

今回のレビューにより、糖尿病という喫煙の危険性が示唆されました。その依存性からなかなかやめられないという方も多いタバコですが、能動喫煙のみならず、受動喫煙においても疾患を引き起こす可能性があります。大切なあなたやあなたの周囲の人の健康のために、その危険性について再度認識してみる必要があるかもしれません。

執筆者

NK

参考文献

Relation of active, passive, and quitting smoking with incident type 2 diabetes: a systematic review and meta-analysis.

Lancet Diabetes Endocrinol. 2015

[PMID: 26388413]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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