梅毒の初期症状、硬性下疳の特徴とは?

梅毒は梅毒トレポネーマという細菌の感染により起こり、多様な症状があります。性器などに塊ができ、潰瘍を起こす「硬性下疳(こうせいげかん)」という症状の特徴について、オーストラリアの患者を対象とした研究が行われました。
◆痛みがある場合や多発する場合はどれぐらいあるのか
硬性下疳は梅毒の感染から数か月以内に起こる
オーストラリアのメルボルンにある施設で、男性の患者が対象となりました。
◆痛みは半数、多発は4割
次の結果が得られました。
梅毒トレポネーマがPCR陽性で
原発性 の肛門性器病変 がある男性183人が対象となった。原発病変はしばしば痛みがあり(49.2%)、または多発性であり(37.7%)、単純ヘルペス
ウイルス と関連することは少なかった(2.7%)。
対象となった183人の男性について、肛門または性器にできた病変に痛みがあった場合は49.2%、多発していた場合は37.7%でした。
梅毒は
執筆者
Painful and multiple anogenital lesions are common in men with Treponema pallidum PCR-positive primary syphilis without herpes simplex virus coinfection: a cross-sectional clinic-based study.
Sex Transm Infect. 2015 Sep 16 [Epub ahead of print]
[PMID: 26378262]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。