2015.09.30 | ニュース

アルツハイマー病の興奮症状に咳止めの薬が有効か?

ランダム化比較試験により検証
from JAMA
 アルツハイマー病の興奮症状に咳止めの薬が有効か? の写真
(C) olly - Fotolia.com

アルツハイマー病の症状のひとつに興奮状態があります。今回の研究では、その興奮状態を抑えるために、中枢神経に作用することが知られ、従来から咳止め薬として用いられてきた薬が有効であるか検証しました。

◆咳止め薬を服用する群とプラセボ群にランダムに振り分け

今回用いられた薬、デキストロメトルファンは鎮静作用があることが知られ、日本では咳止め薬として用いられている薬です。

アルツハイマー病発症した患者220人を、デキストロメトルファンを服用する群とプラセボ群にランダムに分け、効果を検証しました。

 

◆デキストロメトルファンは興奮状態をより抑えることができる

以下の結果が得られました。

ステージ1では、NPIの興奮/攻撃スコアは、デキストロメトルファン-キニジンでは7.1から3.8に、プラセボ群では7.0から5.3に減少した。

群間の治療による差はステージ1で有意であった(最小二乗平均-1.5、95%信頼区間-2.3から-0.7、p<.001)。

デキストロメトルファンを服用すると、アルツハイマー病の興奮や攻撃的になるといった症状をより抑えることができました。

 

アルツハイマー病の興奮状態や攻撃状態は、介護する家族にストレスとなる場合があります。場合によって、その状態が少しでも抑えられる方法があるのであれば、有用です。さらに検証が進むことが望まれます。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Effect of Dextromethorphan-Quinidine on Agitation in Patients With Alzheimer Disease Dementia: A Randomized Clinical Trial.

JAMA. 2015 Sep 22-29

[PMID: 26393847]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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