2015.09.24 | ニュース

フレイルの転倒予防に有効なプログラム

ランダム化比較試験により検証
from Medical science monitor : international medical journal of experimental and clinical research
フレイルの転倒予防に有効なプログラム の写真
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フレイルは、高齢者が要介護状態に至る前の移行期で虚弱な状態を言います。その状態では転んで骨折することが要介護になる大きな原因と言われています。今回の研究は、フレイルの状態にある人を対象とした転倒予防プログラムを検証しました。

◆12週間の転倒予防プログラムの効果を検証

フレイルの状態であった平均年齢69.2歳の対象者を、転倒予防プログラムを行う群と対照群にランダムに分けました。

転倒予防プログラムは、転倒に関する知識の提供や筋力トレーニング、バランストレーニングを1週間に3セッション、80分/セッション、12週間実施しました。

 

◆転倒予防プログラムにより筋力、バランス能力、うつ症状、転倒恐怖感などが改善

以下の結果が得られました。

2群間のプログラムの効果を比較した場合、足首踵挙上テスト、下肢踵挙上テスト、動的バランス、うつ、転倒予防行動へのコンプライアンス、転倒恐怖感、転倒自己効力感で有意な差が認められたが(p<0.05)、静的バランスには有意差はなかった。

転倒の知識や筋力、バランスのトレーニングを12週間、週に3回実施すると、筋力、バランス、うつ症状、転倒恐怖感などの転倒に関連する指標が改善したという結果でした。

 

フレイルは、近年提唱され始めた言葉です。要介護状態になる前の段階として、段々と筋力が弱くなったり、バランスが悪くなったり、認知機能が低下し始めている時期で、何かのきっかけで要介護状態になるかもしれません。

転倒により骨折の危険性は高くなり、特に認知機能が低下している場合などでは、リハビリを行っても自立した生活に戻れないことがあります。転倒を予防するための策として、すべてが効果的であると言えるか不明ですが、プログラムの内容が工夫されたトレーニングを考えても良いかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Effects of a randomized controlled recurrent fall prevention program on risk factors for falls in frail elderly living at home in rural communities.

Med Sci Monit. 2014 Nov 14

[PMID: 25394805]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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