2015.09.07 | ニュース

蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の症状・ポリープ・QOLに効く治療はどれ?

システマティックレビューで検証
from JAMA
蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の症状・ポリープ・QOLに効く治療はどれ?の写真
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慢性副鼻腔炎(蓄膿症)は長期間の治療を必要とすることがよくあります。治療には手術もありますが、ほかにもさまざまな方法があります。これまでに手術以外の治療の効果を調べた研究をまとめて、有効と見られた治療法が報告されました。

◆過去の論文を統合

研究班は、これまでの研究をデータベースから検索し、成人の副鼻腔炎に対する手術以外の治療について調べたものを集めて、内容を検証しました。

 

◆鼻洗浄、ステロイド、ロイコトリエン拮抗薬、マクロライド系抗菌薬

以下の治療によって、症状のスコア、鼻にできるポリープ、生活の質(QOL)のうち少なくとも一部を改善する効果が見られました。

  • 生理食塩水による鼻洗浄
  • ステロイド薬の点鼻
  • ステロイド薬の飲み薬
  • 抗菌薬のドキシサイクリン
  • 炎症を抑えるロイコトリエン拮抗薬
  • 3か月間のマクロライド系抗菌薬

これらの結果をもとに、研究班は「エビデンスは慢性副鼻腔炎に対する第一選択治療として毎日の高用量生理食塩水による洗浄と副腎皮質ステロイド局所療法を支持する。短期間の副腎皮質ステロイド全身療法(1週間から3週間)、短期間のドキシサイクリン(3週間)、またはロイコトリエン拮抗薬が鼻ポリープのある患者には考慮されてよい。ポリープのない患者には長期間(3か月)のマクロライド系抗菌薬が考慮されてよい」と結論しています。

 

毎日鼻洗浄をするのは大変かもしれませんが、効果はここでも検証されたように、これまでの研究で調べられたものです。ほかにも状態に応じてステロイド薬などの効果が見られるという結果でした。治療法を選ぶときの参考になるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Medical Therapies for Adult Chronic Sinusitis: A Systematic Review.

JAMA. 2015 Sep 1

[PMID: 26325561]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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