緑茶の成分を12週間飲むと体重、BMI、ウエストが減った!「高用量EGCG」の効果

緑茶にはいくつか健康に良い効果が知られています。特に有効と考えられている成分が、エピガロカテキンガラート(EGCG)です。台湾の研究班が、肥満治療を狙って多量のEGCGを毎日飲む効果を試し、飲んだ人では12週間で体重と腹囲が減っていたことを報告しました。
◆BMI27以上の女性が対象
研究班は、
◆体重・BMI・腹囲が減少
次の結果が得られました。
12週間の高用量EGCG治療ののち、治療群では、
有意 な体重減少(76.8±11.3kgから75.7±11.5kgへ、P=0.025)、BMIの減少(P=0.018)、腹囲の減少(P=0.023)が観察された。
高用量EGCGを飲んだグループでは、体重、BMI、腹囲が減少していました。
研究班は「高用量緑茶抽出物によるこの抗肥満効果のメカニズムは、部分的にはグレリン分泌の阻害と、それによるアディポネクチンレベルの上昇と関連しているかもしれない」と推論しています。
EGCGの効果はまだ調査されている段階ですが、もし確かな効果が見つかれば、将来治療薬として使われることがあるかもしれません。
ほかにもEGCGの効果を調べた研究を紹介していますので、関心のある方はあわせてご覧ください。
「緑茶はこうして口腔がんを狙い撃ちする」
執筆者
Therapeutic effect of high-dose green tea extract on weight reduction: A randomized, double-blind, placebo-controlled clinical trial.
Clin Nutr. 2015 May 29 [Epub ahead of print]
[PMID: 26093535]
※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。