2015.12.18 | ニュース
発酵緑茶で血糖値低下、普通の緑茶より強い効果
マウスの実験から
from Nutrients

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緑茶は肥満や糖尿病に対して良い影響を期待され、多くの研究がなされています。効果をさらに強くする狙いで、緑茶を発酵させることによる違いが検討されました。
◆緑茶と発酵緑茶の違い
研究班は、高脂肪食を与えて太らせたマウスを使って実験を行いました。マウスに緑茶の抽出物を与えたときと、緑茶を沈香とともに発酵させたものの抽出物を与えたときで、体重や
◆体重減少、血糖値低下
高脂肪食だけを与えたときよりも、緑茶を加えて与えたときのほうが体重増加が少なく、発酵緑茶を与えたときにはさらに少なくなりました。
ほかに次の結果が得られました。
その結果、高脂肪食を与えたマウスにおいて発酵緑茶は緑茶よりも強く、血糖値を下げ、肝臓・腎単位を保護し、血中脂質を下げ、また抗酸化の作用を示した。
発酵緑茶に、血糖値を下げるなどの作用が普通の緑茶よりも強く見られました。
緑茶が健康に寄与する可能性について、多くの研究があります。この研究で見られた結果が人間にも当てはまるとは限りませんが、発酵緑茶には普通の緑茶と違った特徴があるのかもしれません。
執筆者
参考文献
Fermentation of Green Tea with 2% Aquilariae lignum Increases the Anti-Diabetic Activity of Green Tea Aqueous Extracts in the High Fat-Fed Mouse.
Nutrients. 2015 Nov 3
[PMID: 26540072]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。