病気を起こすカビ、薬剤耐性が世界各国に

侵襲性肺アスペルギルス症などを起こす真菌(カビ)のアスペルギルスは、家庭など普通の環境によく住みついています。健康な人にとって問題となることは少ないですが、がんの治療中など免疫が弱った状態の人には脅威となります。アスペルギルスの感染には主にアゾール系抗真菌薬という薬が使われますが、この薬が効かなくなったアゾール耐性アスペルギルスが世界各国に見つかることが、多国籍の研究チームから報告されました。
◆19か国22施設の調査
研究チームは、ヨーロッパなど19か国にまたがる22の施設で、それぞれ2009年1月から2011年1月の間の1年間に、患者に
◆3.2%が耐性菌
患者から計3,788回アスペルギルス属の
抗真菌薬には
執筆者
Prospective multicenter international surveillance of azole resistance in Aspergillus fumigatus.
Emerg Infect Dis. 2015 Jun
[PMID: 25988348]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。