2015.05.22 | コラム

なぜ「起床時」に薬を飲まなければいけないの?

服用のタイミングとその意味〔その⑦〕
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薬の服用方法における「起床時」とは朝起きてすぐに服用することを意味します。この服用方法で指示される薬は、薬の性質上、空腹時でないと都合が悪い場合もありますが、飲む人自身の病状や体質などを考慮してあえてこの服用方法で指示を出している場合もあるなど、理由は様々です。

◆ 起床時 (例:「起床時」「朝食前30分」など) とは?

薬の服用方法における「起床時」とは一般的に 朝起きてすぐに服用 を意味します。

朝食を摂る前の空腹時の服用が効果的な薬であったり、起床後すぐに効果を発揮させたい薬などへの指示として用いられる服用方法です。

「起床時」で指示が出される代表的な薬として、骨粗しょう症の治療薬であるビスホスホネート製剤という薬があります。この薬は胃内に食事や他の薬があるとほとんど吸収されない薬である為、胃の中がほとんど空の状態、すなわち「朝起きてすぐ=起床時」に服用します。時々、この薬に「朝食前」という指示が処方箋上で記載されることがありますが、服用後すぐに食事をしてしまうと薬の吸収が妨げられる為、しっかりと説明するなら「朝食前に服用して、その後30分くらいは何も食べないようにして下さい」が正解といえるでしょう。

その他には高血圧の治療薬などにおいて、「朝食後」でも服用できる薬をあえて「起床時」で指示する場合もあります。これは、朝起きてからの血圧の急な上昇や心臓や血管への負担を軽くする等の目的があることが考えられます。

薬の服用方法が「起床時」の指示で出ている場合はその指示の理由を医師や薬剤師に確認しておくとよいでしょう。

執筆者

中澤 巧

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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