2015.05.15 | コラム

アレルギーの薬で睡眠改善??

ジフェンヒドラミンの様々な効果
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不眠は現代社会を象徴する問題の一つです。薬による治療には医師の処方薬による治療のほかに今では市販薬による睡眠改善も選択肢の一つとして存在します。ただし、市販で購入できる睡眠補助薬の中には元々アレルギーの治療薬で使われていた薬を転用したものも存在します。ここでは市販で購入できる反面、つい見逃しがちな注意点に関して紹介します。

◆アレルギーの治療薬で睡眠が改善?

一説によると日本人の4〜5人に一人は睡眠に不安を抱えていると言われています。

若い人ばかりでなく、高齢者の不眠も問題となっている現在、市販薬でもジフェンヒドラミンという成分を用いた睡眠補助薬が販売されています。

ジフェンヒドラミンと聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、元々は抗アレルギー薬として鼻炎や皮膚の痒みなどを抑える目的で使用されている薬です。この成分の副作用に眠気があるのですが、実はこの眠気を逆手にとって創られたのが、この睡眠補助薬なのです。副作用を逆手にとってはいますが、当然この薬を飲めば鼻炎や皮膚の痒みにも効果が期待できますし、この成分が持つ「他の作用」が現れる場合も考えられます。

具体的には、尿閉や口の渇き、便秘といった副作用に注意が必要で、これらは高齢者に多い前立腺肥大や脱水、高血圧等のリスクを高めるものです。

不眠や睡眠障害は基本的に医師の指示の下で治療をしていくのが良いとされますが、軽度の症状であれば市販薬に頼るのも一つの方法といえます。但し、市販薬であっても他の病気で薬を服用中という方は飲み合わせや副作用に注意が必要となる場合があります。

購入の際には、どのような成分が入っていて自分に適切なものかどうかをしっかり確認してからの方がよいでしょう。

執筆者

中澤 巧

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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