◆78施設が協力
この研究は北米とヨーロッパにある78の施設が協力し、再発または難治性のホジキンリンパ腫で自家造血幹細胞移植を受け、病気の特徴などから比較的治療が難しいと予想された患者329人を対象にして行いました。
患者を2つのグループに分け、ブレンツキシマブベドチンを治療に使う場合と使わない場合を比較しました。
◆病気が進行しない期間を長く
ブレンツキシマブベドチンを使ったグループでは、治療開始から病気が進行することなく患者が生存する期間が中央値42.9か月と、ブレンツキシマブベドチンを使わなかったグループの中央値24.1か月に対して大幅に改善しました。また、未知の副作用は発見されませんでした。
有望な新薬が現れたことで、難病の治療に新しい選択肢が加わるかもしれません。血液の腫瘍を専門にされている医師の方から見て、この新薬は期待できるでしょうか?
執筆者
Brentuximab vedotin as consolidation therapy after autologous stem-cell transplantation in patients with Hodgkin's lymphoma at risk of relapse or progression (AETHERA): a randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial.,
Lancet., 2015 Mar 18
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