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テイコプラニン点滴静注用200mg「日医工」
後発

テイコプラニン点滴静注用200mg「日医工」の基本情報

テイコプラニン点滴静注用200mg「日医工」の概要

商品名 テイコプラニン点滴静注用200mg「日医工」
一般名 テイコプラニン200mg注射用
薬価・規格 1445.0円 (200mg1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
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製造会社 日医工
ブランド テイコプラニン点滴静注用200mg「日医工」 他
YJコード 6119401D1051
レセプト電算コード 620008213
添付文書PDFファイル

テイコプラニン点滴静注用200mg「日医工」の主な効果と作用

  • 病気(感染症)の原因となる菌を殺すお薬です。
  • ペプチド系の抗生物質です。細菌の細胞壁の合成を阻害して細菌の増殖をおさえる働きがあります。

テイコプラニン点滴静注用200mg「日医工」の用途

  • 外傷の二次感染
  • 手術創の二次感染
  • 熱傷の二次感染
  • 膿胸
  • 肺炎
  • 敗血症
  • 慢性皮症
  • 深在性皮膚感染症
  • 慢性呼吸器病変の二次感染

テイコプラニン点滴静注用200mg「日医工」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

ビリルビン上昇、過敏症、好酸球増多、貧血、BUN上昇、血清クレアチニン上昇、血圧低下、発疹、発熱、汎血球減少、血圧上昇

起こる可能性のある重大な副作用

ショック、アナフィラキシー、気管支痙攣、血管浮腫、呼吸困難、顔面蒼白、発汗、頻脈、第8脳神経障害、眩暈、耳鳴、聴力低下、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、急性汎発性発疹性膿疱症、紅皮症、剥脱性皮膚炎、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少、急性腎障害、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、LDH上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇、総ビリルビン上昇

上記以外の副作用

悪心、注射部位疼痛、静脈炎、悪寒、頭痛、菌交代症、そう痒、一過性血圧低下、痙攣、動悸、食欲不振、下痢、嘔吐

テイコプラニン点滴静注用200mg「日医工」の用法・用量

  • 通常、成人にはテイコプラニンとして初日400mg(力価)又は800mg(力価)を2回に分け、以後1日1回200mg(力価)又は400mg(力価)を30分以上かけて点滴静注する
  • 敗血症には、初日800mg(力価)を2回に分け、以後1日1回400mg(力価)を30分以上かけて点滴静注する
  • 通常、乳児、幼児又は小児にはテイコプラニンとして10mg(力価)/kgを12時間間隔で3回、以後6~10mg(力価)/kg(敗血症などの重症感染症では10mg(力価)/kg)を24時間ごとに30分以上かけて点滴静注する
    • また、新生児(低出生体重児を含む)にはテイコプラニンとして初回のみ16mg(力価)/kgを、以後8mg(力価)/kgを24時間ごとに30分以上かけて点滴静注する
    • なお、年齢、体重、症状により適宜増減する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 投与期間中は血中濃度をモニタリングすることが望ましい
  • トラフレベルの血中濃度は5~10μg/mLを保つことが投与の目安となるが、敗血症などの重症感染症においては確実な臨床効果を得るために10μg/mL以上を保つこと〔9.1.2、9.2.1、9.2.2、9.7小児等、9.8高齢者の項参照〕
  • 7.2. 本剤は主として腎臓から排泄され、腎機能障害患者では腎機能正常者よりも血中半減期が延長するので、投与量を調節して使用する必要があり、クレアチニン・クリアランスから投与量又は投与間隔を調節する目安は次のとおりである;1)障害度60mL/min≧Ccr>40mL/min:[初期投与(3日目まで)]腎機能正常者と等しい投与量、[4日目以降]1日の用量を半減するかあるいは隔日に投与する、2)障害度40mL/min≧Ccr>10mL/min:[初期投与(3日目まで)]腎機能正常者と等しい投与量、[4日目以降]1日の用量を1/3に減ずるかあるいは3日ごとに投与する、3)障害度10mL/min≧Ccr:[初期投与(3日目まで)]腎機能正常者と等しい投与量、[4日目以降]1日の用量を1/5に減ずるかあるいは5日ごとに投与する
    • なお、血液透析あるいは腹膜透析を受けている患者への投与は、[初期投与(3日目まで)]腎機能正常者と等しい投与量、[4日目以降]1日の用量を1/5に減ずるかあるいは5日ごとに投与とする〔9.2.1、9.2.2、16.6.1参照〕
  • 7.3. ショック及びレッドマン症候群(顔紅斑性充血、頸紅斑性充血、躯幹紅斑性充血、顔そう痒、頸そう痒、躯幹そう痒等)が報告されているので、本剤の使用にあたっては30分以上かけて点滴静注し、急速なワンショット静注では使用しないこと〔11.1.1参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

テイコプラニン点滴静注用200mg「日医工」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

患者の属性に応じた注意喚起

テイコプラニン点滴静注用200mg「日医工」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
ループ利尿剤 腎障害・聴覚障害を増強
エタクリン酸 腎障害・聴覚障害を増強
フロセミド 腎障害・聴覚障害を増強
腎障害・聴覚障害を起こす可能性のある薬剤 腎障害・聴覚障害を増強
アミノグリコシド系抗生物質 腎障害・聴覚障害を増強
アルベカシン 腎障害・聴覚障害を増強
ゲンタマイシン 腎障害・聴覚障害を増強
イセパマイシン 腎障害・聴覚障害を増強
ペプチド系抗生物質 腎障害・聴覚障害を増強
バンコマイシン 腎障害・聴覚障害を増強
アムホテリシンB 腎障害・聴覚障害を増強
シクロスポリン 腎障害・聴覚障害を増強
シスプラチン 腎障害・聴覚障害を増強

テイコプラニン点滴静注用200mg「日医工」と主成分が同じ薬

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テイコプラニン点滴静注用200mg「日医工」に関係する解説

グリコペプチド系抗菌薬

  • テイコプラニン点滴静注用200mg「日医工」は、グリコペプチド系抗菌薬に分類される。
  • グリコペプチド系抗菌薬とは、細菌の細胞壁合成を阻害し細菌を殺すことで抗菌作用をあらわす薬。

グリコペプチド系抗菌薬の代表的な商品名

  • バンコマイシン
  • タゴシッド
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