ハーセプチン注射用150の副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
呼吸困難、咳嗽、末梢性浮腫、浮腫、発熱、悪寒、悪心、嘔吐、疼痛、頭痛、めまい
起こる可能性のある重大な副作用
好中球減少、心不全、起座呼吸、S3ギャロップ、駆出率低下、心嚢液貯留、心筋症、不整脈、徐脈、間質性肺炎、肺炎、アレルギー性肺炎、白血球減少、血小板減少、貧血、黄疸、肝炎、肝障害、腎障害、腎不全、脳血管障害、敗血症、心障害、心原性ショック、ショック、肺浮腫、心膜炎、Infusion reaction、アナフィラキシー、肺障害、気管支痙攣、重度血圧低下、急性呼吸促迫症候群、頻脈、眩暈、喘息、喘鳴、血管浮腫、咽頭浮腫、呼吸不全、非心原性肺浮腫、低酸素症、肺線維症、昏睡、脳浮腫、腫瘍崩壊症候群、肝不全
上記以外の副作用
発疹、無力症、顔面浮腫、耳鳴、胸水、味覚異常、感覚鈍麻、ニューロパチー、錯感覚、不眠症、下痢、食欲不振、口内炎、便秘、腹痛、上腹部痛、高血圧、鼻出血、脱毛症、爪障害、皮膚そう痒症、皮膚乾燥、ALT増加、流涙増加、疲労、倦怠感、関節痛、背部痛、筋肉痛、胸痛、四肢痛、難聴、気管支炎、粘膜炎症、体重増加、浮動性めまい、しゃっくり、ヘモグロビン減少、手掌・足底発赤知覚不全症候群、皮膚色素沈着障害、腎クレアチニン・クリアランス減少、中毒性ネフロパシー、体重減少、脱水、低カリウム血症、低ナトリウム血症、高クレアチニン血症、口腔カンジダ症、過敏症、低アルブミン血症、爪甲剥離症、リンパ球数減少、低カルシウム血症、血中乳酸脱水素酵素増加、不安、うつ病、傾眠、筋緊張亢進、消化不良、腸炎、動悸、熱感、紅斑、蕁麻疹、皮膚炎、斑状丘疹状皮疹、発汗、ざ瘡、AST増加、結膜炎、視力障害、上気道感染、鼻炎、鼻咽頭炎、咽頭炎、副鼻腔炎、胸部不快感、骨痛、頚部痛、尿路感染症、感染症、振戦、嗜眠、回転性眩暈、胃炎、リンパ浮腫、鼻漏、咽喉頭疼痛、排尿困難、インフルエンザ、インフルエンザ様疾患、筋痙縮、筋骨格痛、膀胱炎、丹毒、嚥下障害、起立性低血圧、運動失調、不全麻痺、しびれ、しびれ感、思考異常、低血圧、潮紅、血管拡張、プロトロンビン減少、口内乾燥、口腔内潰瘍、鼓腸、ほてり、鼻乾燥、鼻潰瘍、鼻部不快感、爪破損、皮膚亀裂、帯状疱疹、乳房痛、蜂巣炎、冷感、粘膜乾燥、霧視、筋骨格硬直
ハーセプチン注射用150の用法・用量
- HER2過剰発現が確認された乳癌にはA法又はB法を使用する
- HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃癌には他の抗悪性腫瘍剤との併用でB法を使用する
- HER2陽性の根治切除不能な進行・再発の唾液腺癌にはドセタキセル製剤との併用でB法を使用する
- がん化学療法後に増悪したHER2陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌にはペルツズマブ(遺伝子組換え)との併用でB法を使用する
- A法:通常、成人に対して1日1回、トラスツズマブ(遺伝子組換え)として初回投与時には4mg/kg(体重)を、2回目以降は2mg/kgを90分以上かけて1週間間隔で点滴静注する
- B法:通常、成人に対して1日1回、トラスツズマブ(遺伝子組換え)として初回投与時には8mg/kg(体重)を、2回目以降は6mg/kgを90分以上かけて3週間間隔で点滴静注する
- なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉本剤を投与する場合に、何らかの理由により予定された投与が遅れた際には、次のとおり投与することが望ましい
- 7.1.1. 〈効能共通〉投与予定日より1週間以内の遅れで投与する際は、A法では2mg/kgを、B法では6mg/kgを投与する
- 7.1.2. 〈効能共通〉投与予定日より1週間を超えた後に投与する際は、改めて初回投与量(A法では4mg/kg、B法では8mg/kg)で投与を行う(なお、次回以降はA法では2mg/kgを1週間間隔で、B法では6mg/kgを3週間間隔で投与する)
- 7.2. 〈HER2過剰発現が確認された乳癌〉術後薬物療法においては、次の点に注意すること
- 7.2.1. 〈HER2過剰発現が確認された乳癌〉乳癌の術後薬物療法においては、1年を超える投与の有効性及び安全性は確立していない
- 7.2.2. 〈HER2過剰発現が確認された乳癌〉乳癌の術後薬物療法においては、本剤は「17.臨床成績」の項を熟知した上で投与すること〔17.1.9参照〕
- 7.3. 〈HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃癌〉本剤は、他の抗悪性腫瘍剤との併用により開始し、本剤と併用する抗悪性腫瘍剤は、「17.臨床成績」の項の内容を熟知した上で、選択すること〔17.1.10参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
アントラサイクリン系薬剤 |
心障害の発現頻度が上昇 |
抗悪性腫瘍剤 |
急性白血病、骨髄異形成症候群、MDS |
骨髄抑制を有する抗悪性腫瘍剤 |
発熱性好中球減少の発現率が上昇 |