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ハイカムチン注射用1.1mg
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ハイカムチン注射用1.1mgの基本情報

ハイカムチン注射用1.1mgの概要

商品名 ハイカムチン注射用1.1mg
一般名 ノギテカン塩酸塩注射用
薬価・規格 6325.0円 (1.1mg1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
注射薬 > 散剤 > 注射用のアイコン
製造会社 日本化薬
YJコード 4240408D1037
レセプト電算コード 620005197
添付文書PDFファイル

ハイカムチン注射用1.1mgの主な効果と作用

  • 腫瘍を治療するお薬です。
  • 腫瘍細胞の増殖に関与するタンパク質の働きをおさえる働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

ハイカムチン注射用1.1mgの用途

ハイカムチン注射用1.1mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発熱、下痢、悪心、嘔吐、食欲不振、口内炎、便秘、腹痛、ALT上昇、AST上昇、Al-P上昇

起こる可能性のある重大な副作用

白血球数減少、好中球数減少、赤血球数減少、ヘモグロビン減少、血小板数減少、発熱性好中球減少症、消化管出血、下血、血小板減少、骨髄抑制、汎血球減少症、重度血液毒性所見、間質性肺炎、肺塞栓症、深部静脈血栓症、高度な下痢、腸管穿孔、腸閉塞

上記以外の副作用

BUN上昇、尿糖、尿蛋白、尿沈渣、脱毛、易疲労感、体重減少、状態悪化、頭痛、倦怠感、疼痛、筋肉痛、関節痛、背部痛、腰痛、四肢痛、味覚異常、ナトリウム減少、総蛋白減少、アルブミン減少、LDH上昇、カリウム増加、クロール減少、カルシウム減少、カリウム減少、クレアチニン上昇、胃炎、総ビリルビン上昇、尿ウロビリノーゲン、血尿、爪障害、過敏症、発疹、そう痒症、蕁麻疹、注射部位反応、浮腫、悪寒、めまい、末梢性ニューロパチー、耳鳴、感覚鈍麻、不安、頻脈、静脈炎、ナトリウム増加、感染症、胸痛、口腔咽頭痛、咳嗽、呼吸困難、脱水、イレウス、呼気臭、口内乾燥、鼓腸、歯肉出血、舌変色、舌障害、直腸しぶり、肝機能障害、排尿異常、腎機能障害、アルブミン尿、出血性膀胱炎、膿尿、多汗症、無力症、インフルエンザ様疾患、口渇、傾眠、回転性めまい、痙攣、錯感覚、不全麻痺、失神、異常な夢、うつ病、神経過敏、不整脈、低血圧、心房細動、心不全、チアノーゼ、循環虚脱、表在性静脈炎、心電図異常、LDH下降、クロール増加、鼻出血、咽頭炎、喘息、結膜炎、視力障害、アルブミン・グロブリン比異常、尿検査異常、アシドーシス、骨痛、筋痙縮、外陰部障害、性器分泌物、グロブリン増加、血中マグネシウム減少、血中リン減少

ハイカムチン注射用1.1mgの用法・用量

  • (1). 小細胞肺癌については、ノギテカンとして、通常、成人に1日1回、1.0mg/㎡(体表面積)を5日間連日点滴静注し、少なくとも16日間休薬する
  • これを1コースとして、投与を繰り返す
    • なお、患者の状態により適宜増減する
  • (2). がん化学療法後に増悪した卵巣癌については、ノギテカンとして、通常、成人に1日1回、1.5mg/㎡(体表面積)を5日間連日点滴静注し、少なくとも16日間休薬する
  • これを1コースとして、投与を繰り返す
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • (3). 小児悪性固形腫瘍については、他の抗悪性腫瘍剤との併用でノギテカンとして、1日1回、0.75mg/㎡(体表面積)を5日間連日点滴静注し、少なくとも16日間休薬する
  • これを1コースとして、投与を繰り返す
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • (4). 進行又は再発の子宮頸癌については、シスプラチンとの併用で、ノギテカンとして、通常、成人に1日1回、0.75mg/㎡(体表面積)を3日間連日点滴静注し、少なくとも18日間休薬する
  • これを1コースとして、投与を繰り返す
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • (5). 本剤投与時、100mLの生理食塩液に混和し、30分かけて点滴静注する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉腎障害(クレアチニンクリアランス20~39mL/分)のある患者では、ノギテカンの血漿クリアランスの低下及び血中半減期の延長が起こるおそれがあるので、初回投与量は通常用量の半量とする
    • なお、クレアチニンクリアランスが20mL/分未満の腎障害患者では十分な成績は得られていない〔9.2腎機能障害患者の項、16.6.1参照〕
  • 7.2. 〈小細胞肺癌〉本剤投与により重度血液毒性所見があらわれることがある(投与後、血液学的検査値の変動に十分留意し、次コースの投与量は患者の状態により適宜増減すること)〔8.1、11.1.1、17.1.2参照〕
  • [増減量の目安]1). 1段階増量:1.2mg/㎡/日
  • 2). 初回投与量:1.0mg/㎡/日
  • 3). 1段階減量:0.8mg/㎡/日
    • なお、1.2mg/㎡/日を超える用量で検討された本邦での小細胞肺癌の成績はない
  • 7.3. 〈がん化学療法後に増悪した卵巣癌〉本剤投与により重度血液毒性所見があらわれることがある(投与後、血液学的検査値の変動に十分留意し、次コースの投与量は患者の状態により適宜減量すること)〔8.1、11.1.1参照〕
  • [減量の目安]1). 初回投与量:1.5mg/㎡/日
  • 2). 1段階減量:1.25mg/㎡/日
  • 3). 2段階減量:1.0mg/㎡/日
  • 7.4. 〈進行又は再発の子宮頸癌〉本剤と併用するシスプラチンの投与に際しては、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、投与すること(また、本剤投与により重度血液毒性所見があらわれることがあるので、投与後、血液学的検査値の変動に十分留意し、次コースの投与量は患者の状態により適宜減量すること)〔8.1、11.1.1、17.1.5、17.1.6参照〕
  • [減量の目安]1). 初回投与量:0.75mg/㎡/日
  • 2). 1段階減量:0.60mg/㎡/日
  • 3). 2段階減量:0.45mg/㎡/日
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ハイカムチン注射用1.1mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ハイカムチン注射用1.1mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
抗悪性腫瘍剤 骨髄抑制等の副作用が増強
シスプラチン 骨髄抑制等の副作用が増強、5日目に併用した場合より骨髄抑制等の副作用が増強

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ハイカムチン注射用1.1mgに関係する解説

トポイソメラーゼ阻害薬

  • ハイカムチン注射用1.1mgは、トポイソメラーゼ阻害薬に分類される。
  • トポイソメラーゼ阻害薬とは、DNA複製に必要な酵素を阻害しがん細胞の細胞死を招くことで抗腫瘍効果をあらわす薬。

トポイソメラーゼ阻害薬の代表的な商品名

  • カンプト、トポテシン
  • ハイカムチン
  • ベプシド、ラステット
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