処方薬
メタルカプターゼカプセル50mg
先発

メタルカプターゼカプセル50mgの基本情報

メタルカプターゼカプセル50mgの概要

商品名 メタルカプターゼカプセル50mg
一般名 ペニシラミンカプセル
薬価・規格 21.2円 (50mg1カプセル)
薬の形状
内用薬 > カプセル剤 > カプセル
内用薬 > カプセル剤 > カプセルのアイコン
製造会社 大正製薬
ブランド メタルカプターゼカプセル50mg 他
YJコード 3929001M1039
レセプト電算コード 620005116
識別コード 50T650
添付文書PDFファイル

メタルカプターゼカプセル50mgの主な効果と作用

  • ウイルソン病(銅が体内にたまる病気)を治療するお薬です。
  • 免疫機能の異常を調節し、関節の炎症やはれをやわらげる働きがあります。
  • リウマチによる関節の炎症やはれ、こわばりなどの症状を改善するお薬です。
  • 血液中の鉛や水銀、銅などの重金属と結合し、体の外へ排泄させる働きがあります。
  • 鉛、水銀、銅の中毒を治療するお薬です。

メタルカプターゼカプセル50mgの用途

メタルカプターゼカプセル50mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発疹、皮膚そう痒、紫斑、めまい、頭痛、味覚異常、耳鳴、視力異常、口内炎、口角炎、腹痛

起こる可能性のある重大な副作用

白血球減少症、血小板減少症、貧血、低色素性貧血、溶血性貧血、味覚脱失、天疱瘡様症状、無顆粒球症、血栓性血小板減少性紫斑病、モスコビッチ症候群、肺胞炎、間質性肺炎、PIE症候群、好酸球性肺浸潤症候群、閉塞性細気管支炎、グッドパスチュア症候群、尿所見異常、喀血、X線での肺浸潤、視神経炎、ギランバレー症候群、多発性神経炎、筋不全麻痺、血栓性静脈炎、アレルギー性血管炎、多発性血管炎、白血球破砕性血管炎、肺に多様な臓器障害、腎臓に多様な臓器障害、血清学的に抗好中球細胞質抗体陽性、MPO-ANCA陽性、胆汁うっ滞性肝炎、顆粒球減少症、好酸球増多症、再生不良性貧血、汎血球減少症、ネフローゼ症候群、膜性腎症、神経炎、SLE様症状、重症筋無力症、多発性筋炎

上記以外の副作用

食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢、消化性潰瘍、舌炎、消化不良、口内乾燥、脱毛、皮膚炎、潮紅、皮下出血、肝機能障害、AST上昇、ALT上昇、腎機能障害、尿蛋白、血尿、BUN上昇、クレアチニン上昇、浮腫、発熱、倦怠感、咽頭炎、昏迷、痙攣、膵炎、爪異常、毛細血管脆弱、ビタミンB6欠乏、乳房肥大、尿失禁、無力症、知覚障害、眼瞼下垂、複視、白内障、聴力低下、胃炎、口唇炎、下血、歯肉炎、便秘、結節性紅斑、多形紅斑、創傷治癒障害、穿孔性弾力線維症、黄疸、腎炎、鼻出血、リンパ球減少、白血球増多、免疫グロブリン減少、IgA減少、IgG減少、IgM減少、関節痛、筋肉痛、動悸、体重減少、疼痛、陰門びらん、体重増加

メタルカプターゼカプセル50mgの用法・用量

  • 〈関節リウマチ〉本剤は、消炎鎮痛剤などで十分な効果が得られない場合に使用すること
  • 通常、成人にはペニシラミンとして1回100mgを1日1~3回、食間空腹時に経口投与する
  • 患者の年齢、体重、症状、忍容性、本剤に対する反応等に応じて適宜増減するが、一般的には成人、初期量を1日100mgとし、増量するときは4週間以上の間隔をおいて100mgずつ漸増する
  • 維持量は効果が得られる最低用量に調節する
    • また、投与を再開するときは、低用量から開始すること
    • なお、1日300mgでは効果不十分で増量により有効性が期待される場合には、患者の状態を十分に観察しつつ1日600mgまで増量することもできる
  • ただし、効果が得られた後は減量して有効最少量で維持すること
  • 〈ウイルソン病(肝レンズ核変性症)〉通常、成人にはペニシラミンとして1日1000mgを食前空腹時に1~数回に分けて経口投与する
    • なお、患者の年齢、症状、忍容性、本剤に対する反応等に応じて、一般に1日量600~1400mgの範囲で増減し、また、投与法についても、連日投与、間歇投与、漸増投与法など各症例ごとに用法及び用量を決定する
  • 〈鉛・水銀・銅の中毒〉通常、成人にはペニシラミンとして1日1000mgを食前空腹時に数回に分けて経口投与する
    • なお、患者の年齢、症状、忍容性、本剤に対する反応等に応じて、一般に1日量600~1400mgの範囲で増減し、また、投与法についても、連日投与、間歇投与、漸増投与法など各症例ごとに用法及び用量を決定する
  • 通常、小児にはペニシラミンとして1日20~30mg/kgを食前空腹時に数回に分けて経口投与する
    • なお、患者の年齢、症状、忍容性、本剤に対する反応等に応じて適宜増減する
  • ただし、1日量は、成人の標準用量(1日1000mg)を上限とする
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈関節リウマチ〉本剤の投与は1日用量100mgの低用量から開始し、リウマチの活動性を指標として増量が必要な場合は、患者の状態を十分に観察しつつ4週間以上の間隔をおいて徐々に行うこと
    • また、関節リウマチの場合、本剤は低用量でも効果がある場合が多いので、効果が得られた後は少量(できるだけ200mg以下)で維持すること
  • 7.2. 〈関節リウマチ〉通常、本剤は1日用量600mgを越える量を投与しても、それに応じて効果が増強する可能性は少ない
  • 7.3. 〈関節リウマチ〉本剤は遅効性であるので(通常、効果は4週間以上投与後より発現する)、本剤の効果が得られるまでは、従来より投与している消炎鎮痛剤等は継続して併用することが望ましい
  • ただし、関節リウマチの場合、本剤を6ヵ月間継続投与しても効果があらわれない場合には、投与を中止すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

メタルカプターゼカプセル50mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 〈関節リウマチ〉成長期の小児で結合組織の代謝障害
    • 〈関節リウマチ〉妊婦又は妊娠している可能性
    • 金剤投与中
    • 関節リウマチでSLE
    • 関節リウマチで血液障害
    • 関節リウマチで骨髄機能低下
    • 関節リウマチで腎機能障害
    • 〈ウイルソン病<肝レンズ核変性症>〉成長期の小児で結合組織の代謝障害
    • 〈鉛・水銀・銅中毒〉成長期の小児で結合組織の代謝障害
    • 〈関節リウマチ〉高齢者
    • ウイルソン病<肝レンズ核変性症>でSLE
    • ウイルソン病<肝レンズ核変性症>で血液障害
    • ウイルソン病<肝レンズ核変性症>で腎機能障害
    • 鉛・水銀・銅中毒でSLE
    • 鉛・水銀・銅中毒で血液障害
    • 鉛・水銀・銅中毒で腎機能障害
    • 関節リウマチで手術直後
    • 関節リウマチで全身状態が悪化
    • 〈ウイルソン病<肝レンズ核変性症>〉妊婦又は妊娠している可能性
    • 〈鉛・水銀・銅中毒〉妊婦又は妊娠している可能性
    • 過敏症
    • 肝機能障害
    • 血液障害
    • 腎機能障害
    • 〈ウイルソン病<肝レンズ核変性症>〉高齢者
    • 〈鉛・水銀・銅中毒〉高齢者

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

メタルカプターゼカプセル50mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
金チオリンゴ酸ナトリウム 重篤な血液障害
オーラノフィン 重篤な血液障害
免疫抑制剤 副作用が増強
鉄剤<服用> 本剤の効果を減弱
<経口>クエン酸第一鉄ナトリウム 本剤の効果を減弱
<経口>硫酸鉄 本剤の効果を減弱
マグネシウム含有制酸剤 本剤の効果を減弱
アルミニウム含有制酸剤 本剤の効果を減弱
水酸化マグネシウム 本剤の効果を減弱
水酸化アルミニウム 本剤の効果を減弱
亜鉛を含有する経口剤 本剤の効果を減弱

飲食物との組み合わせ注意

  • 亜鉛を含むもの<かき、小麦、あわび、パプリカ、からすみ など>
  • 鉄分を含むもの<バジル、海苔、あゆ、ひじき、あさり など>

メタルカプターゼカプセル50mgと主成分が同じ薬

主成分が同じ薬をすべて見る

メタルカプターゼカプセル50mgに関係する解説

免疫調節薬(DMARDs)

  • メタルカプターゼカプセル50mgは、免疫調節薬(DMARDs)に分類される。
  • 免疫調節薬(DMARDs)とは、異常な免疫反応を調節し炎症を引き起こす物質などの産生を抑えることで関節リウマチの症状を和らげる薬。

免疫調節薬(DMARDs)の代表的な商品名

  • アザルフィジン
  • ケアラム
  • リマチル
免疫調節薬(DMARDs)についての詳しい解説を見る