処方薬
レクサプロ錠10mg
先発

レクサプロ錠10mgの基本情報

レクサプロ錠10mgの概要

商品名 レクサプロ錠10mg
一般名 エスシタロプラムシュウ酸塩錠
薬価・規格 114.5円 (10mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 持田製薬
YJコード 1179054F1022
レセプト電算コード 622069502
識別コード MO183
添付文書PDFファイル

レクサプロ錠10mgの主な効果と作用

  • ゆううつな気持ちや、不安やイライラ、やる気がなくなるなどのこころの症状や、食欲がなくなる、眠れないなどの体の症状を改善するお薬です。
  • 人前での強い緊張や不安感、ふるえなどの症状を改善するお薬です。
  • 脳内の神経伝達物質セロトニン)の量を増やすことにより、ゆううつな気持ちや落ち込んでいる気分をやわらげる働きがあります。

レクサプロ錠10mgの用途

レクサプロ錠10mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

頭痛、倦怠感、傾眠、浮動性めまい、悪心、口渇、異常感、無力症、浮腫、熱感、発熱

起こる可能性のある重大な副作用

痙攣、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、SIADH、低ナトリウム血症、集中力欠如、記憶障害、錯乱、幻覚、失神、セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、振戦、ミオクローヌス、高熱、QT延長、心室頻拍、torsade de pointes

上記以外の副作用

悪寒、疲労、体重増加、体重減少、発疹、湿疹、蕁麻疹、そう痒、あくび、不眠症、体位性めまい、感覚鈍麻、易刺激性、いらいら感、アカシジア、睡眠障害、異常夢、悪夢、激越、錯乱状態、躁病、落ち着きのなさ、錯感覚、ピリピリ感、リビドー減退、歯ぎしり、腹部不快感、下痢、食欲減退、腹痛、嘔吐、便秘、腹部膨満、胃炎、食欲亢進、消化不良、動悸、起立性低血圧、赤血球減少、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、白血球増加、血小板増加、血小板減少、鼻出血、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇、ビリルビン上昇、肝機能検査値異常、関節痛、筋肉痛、肩こり、こわばり、排尿困難、尿蛋白陽性、射精障害、頻尿、尿閉、不正出血、勃起不全、射精遅延、回転性めまい、耳鳴、多汗症、副鼻腔炎、味覚異常、脱毛、コレステロール上昇、血中ナトリウム低下、乳汁漏出、胸部不快感、寝汗、羞明、霧視、過換気、尿糖陽性、過敏症、アナフィラキシー反応、血管浮腫、パニック発作、精神運動不穏、神経過敏、離人症、ジスキネジー、運動障害、無オルガズム症、頻脈、徐脈、出血傾向、斑状出血、消化管出血、肝炎、持続勃起症、月経過多、視覚異常、散瞳、高プロラクチン血症

レクサプロ錠10mgの用法・用量

  • 通常、成人にはエスシタロプラムとして10mgを1日1回夕食後に経口投与する
    • なお、年齢・症状により適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて行い、1日最高用量は20mgを超えないこととする
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤の投与量は必要最小限となるよう、患者ごとに慎重に観察しながら投与すること
  • 7.2. 肝機能障害患者、高齢者、遺伝的にCYP2C19の活性が欠損していることが判明している患者(Poor Metabolizer)では、本剤の血中濃度が上昇し、QT延長等の副作用が発現しやすいおそれがあるため、10mgを上限とすることが望ましく、また、投与に際しては患者の状態を注意深く観察し、慎重に投与すること〔8.7、9.1.1、9.1.2、9.3肝機能障害患者、9.8高齢者の項、11.1.4、16.1.1、16.1.2、16.5、16.6.2-16.6.4参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

レクサプロ錠10mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • QT延長
    • 過敏症
    • 先天性QT延長症候群
    • ピモジド投与中
    • モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤投与中あるいは投与中止後14日間以内
    • 肝機能障害
    • 遺伝的にCYP2C19の活性が欠損
    • 痙攣性疾患
    • 高度腎機能障害
    • 自殺企図
    • 自殺念慮
    • 出血傾向
    • 出血性素因
    • 低カリウム血症
    • てんかん
    • 脳器質的障害
    • 不整脈
    • 閉塞隅角緑内障
    • 心血管系障害
    • 著明な徐脈
    • 出血の危険性を高める薬剤を併用
    • 統合失調症素因
    • 衝動性が高い併存障害
    • 躁うつ病
    • うっ血性心不全
    • CYP2C19の活性が遺伝的に欠損
    • QT延長を起こすリスク

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

レクサプロ錠10mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤<メチルチオニニウム・リネゾリド以外> セロトニン症候群
セレギリン塩酸塩 セロトニン症候群
ラサギリンメシル酸塩 セロトニン症候群
サフィナミドメシル酸塩 セロトニン症候群
セロトニン作用薬 セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
トリプタン系薬剤 セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
コハク酸スマトリプタン セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
L-トリプトファン含有製剤 セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
塩酸トラマドール セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
リネゾリド セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
炭酸リチウム セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
メチルチオニニウム塩化物水和物<メチレンブルー> セロトニン症候群、セロトニン作用による症状
ピモジド QT延長
QTを延長する薬剤 QT延長
三環系抗うつ剤 血中濃度が上昇、出血傾向が増強
イミプラミン塩酸塩 血中濃度が上昇
塩酸クロミプラミン 血中濃度が上昇
塩酸ノルトリプチリン 血中濃度が上昇
フェノチアジン系トランキライザー 血中濃度が上昇、出血傾向が増強
リスペリドン 血中濃度が上昇
ブチロフェノン系精神神経用剤 血中濃度が上昇
ハロペリドール 血中濃度が上昇
抗不整脈剤 血中濃度が上昇
酢酸フレカイニド 血中濃度が上昇
塩酸プロパフェノン 血中濃度が上昇
β-遮断剤 血中濃度が上昇
酒石酸メトプロロール 血中濃度が上昇
シメチジン 本剤の血中濃度が上昇
オメプラゾール 本剤の血中濃度が上昇
ランソプラゾール 本剤の血中濃度が上昇
チクロピジン塩酸塩 本剤の血中濃度が上昇
ワルファリンカリウム プロトロンビン時間が軽度延長<約5%>、出血傾向が増強
出血傾向を来すと考えられる薬剤 出血傾向が増強
非定型抗精神病薬 出血傾向が増強
アスピリン 出血傾向が増強
非ステロイド系抗炎症剤 出血傾向が増強

飲食物との組み合わせ注意

  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
  • L-トリプトファン(アミノ酸の一種)を含むもの<大豆、カゼイン、かつお節、小麦、豆腐 など>
  • アルコールを含むもの

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レクサプロ錠10mgに関係する解説

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

  • レクサプロ錠10mgは、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に分類される。
  • SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)とは、主に脳内の神経伝達物質セロトニンの働きを改善し、意欲を高めたり、憂鬱な気分などを改善する薬。

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の代表的な商品名

  • ジェイゾロフト
  • デプロメール、ルボックス
  • パキシル
  • レクサプロ
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