炭酸脱水酵素阻害薬 - 解説(効能効果・副作用・薬理作用など) | MEDLEY(メドレー)
炭酸脱水酵素阻害薬
眼圧を上げる眼房水の産生を抑えることで、眼圧を下げて緑内障の悪化を防ぐ薬

炭酸脱水酵素阻害薬の解説

炭酸脱水酵素阻害薬の効果と作用機序

  • 眼圧を上げる眼房水の産生を抑制し、眼圧を下げて緑内障などの悪化を防ぐ薬
    • 緑内障では眼の圧力(眼圧)が高くなり、視野が狭くなるなどにより目がみえづらくなる
    • 眼圧が高くなる要素に眼房水という体液があり、この体液の産生には炭酸脱水酵素というものが関わっている
    • 本剤は炭酸脱水酵素を阻害し、眼房水産生を抑える作用をあらわす
  • 本剤には外用薬点眼薬)に加え、内服薬など(主にアセタゾラミド)もある

炭酸脱水酵素阻害薬の薬理作用

緑内障は眼の中の圧力(眼圧)が高くなってしまうことで視神経にダメージが加わり、視野が狭くなるなどにより目が見えづらくなる病気である。

眼圧が高くなる要素として眼球を満たしている眼房水があり、この体液が多くなると眼圧が高くなり、緑内障が悪化する。眼房水の産生には炭酸脱水酵素というものが大きく関わっており、この酵素の働きなどによって眼房水が産生される。

本剤は眼の毛様体中の炭酸脱水酵素の作用を抑制し、眼房水の産生を減少させることで眼圧を下げる作用などをあらわす。また本剤の多くは点眼薬だが、アセタゾラミド(商品名:ダイアモックス®)のように内服薬や注射薬の剤形を持つものもある。

炭酸脱水酵素自体は眼(毛様体)以外にも、腎上皮、赤血球、脳などにも存在し、生体内で炭酸ガスと水から炭酸を生成する反応に関わる酵素となる。そのため、本剤の中でもアセタゾラミドは緑内障における眼圧低下目的以外に、てんかんの治療、呼吸性アシドーシスや睡眠時無呼吸の改善、利尿作用を目的とした使用、月経前緊張症の緩解、メニエル症候群の改善などで使われる場合もある。

炭酸脱水酵素阻害薬の主な副作用や注意点

  • 点眼薬による眼など局所への副作用
    • 刺激感、異物感、結膜炎などがあらわれる場合がある
  • 点眼後に眼のかすみがあらわれた場合に関しての注意
    • 眼のかすみがおさまるまでは、車の運転など機械の操作は控える

炭酸脱水酵素阻害薬の一般的な商品とその特徴

トルソプト

  • 通常は1日3回点眼する
  • 点眼液が酸性のため、点眼時に眼に刺激を感じる場合がある
  • β遮断薬との配合剤(主な商品名:コソプト配合点眼液、コソプトミニ配合点眼液)がある

エイゾプト

  • 通常は1日2回点眼する(効果不十分の場合は、1日3回点眼する)
  • 点眼時の眼への刺激感は少ないとされるが、一過性の霧視(霧がかかったように見える状態)があらわれる場合もある
  • β遮断薬との配合剤(アゾルガ配合懸濁性点眼液)がある

ダイアモックス

  • 剤形は内服剤と注射剤で、点眼薬での眼圧コントロールが困難な状況で使用されることが多い
  • 利尿作用を持ち、頻尿や血圧低下に伴うふらつきなどに注意する
  • てんかんメニエール病など他の疾患に使用する場合もある