β遮断薬(点眼薬)
眼圧を上昇させる眼球を満たしている体液(眼房水)の産生を抑え、眼圧を下げて緑内障などの悪化を防ぐ薬
β遮断薬(点眼薬)の解説
β遮断薬(点眼薬)の効果と作用機序
β遮断薬(点眼薬)の薬理作用
緑内障は眼の中の圧力(眼圧)が高くなってしまうことで視神経にダメージが加わり、視野が狭くなるなどにより目が見えづらくなる病気である。
眼圧が高くなる要素として眼球を満たしている眼房水があり、この体液が多くなると眼圧が高くなり、緑内障が悪化する。眼にはβ受容体という眼房水の産生に関わるところがあり、この受容体が刺激を受けると眼房水が産生される。
本剤は眼のβ受容体を遮断することで眼房水の産生を抑え、眼圧を下げることで緑内障などの悪化を防ぐ作用をあらわす。
本剤は点眼薬であるが、全身に対する副作用も稀におこり、気管支収縮作用や心血管系の副作用があらわれる可能性がある。そのため、気管支喘息、気管支痙攣、慢性閉塞性肺疾患、コントロール不十分な心不全などをもつ患者に対しては使用できない薬剤があるため注意が必要となる。