抗真菌薬(皮膚外用剤)
真菌(かび)を障害する抗真菌作用により、白癬菌やカンジダなどの感染による症状を改善する薬
抗真菌薬(皮膚外用剤)の解説
抗真菌薬(皮膚外用剤)の効果と作用機序
抗真菌薬(皮膚外用剤)の薬理作用
真菌(かび)が皮膚に感染しておこる病気を皮膚真菌症といい、多くは白癬菌やカンジダなどが原因でおこる。白癬症はかびの一種である白癬菌による皮膚感染症の総称で、足や爪の白癬、頭部白癬(しらくも)、股部白癬(いんきんたむし)、体部白癬(たむし)などに分かれる。
本剤は真菌の細胞膜などに作用しその構造・機能などを障害することで抗真菌作用をあらわす外用薬となる。本剤の剤形には軟膏剤、クリーム剤、液剤などがあり、薬剤によっては皮膚病変の状態や使用部位などに合わせた剤形選択が可能な場合もある。
抗真菌薬(皮膚外用剤)の主な副作用や注意点
- 皮膚
症状 - 皮膚炎、
紅斑 、刺激感、痒みなどがあらわれる場合がある
- 皮膚炎、
抗真菌薬(皮膚外用剤)の一般的な商品とその特徴
クレナフィン
外用薬 の中では、爪白癬に対しての効果がより高いとされる- ハケ一体型のボトルとなっているため患部(爪面)に塗りやすいメリットがある
ニゾラール
アスタット
- クリーム剤、液剤(外用液)、軟膏剤があり用途などによって選択が可能
- 本剤の成分を使用した一般用医薬品(商品例:ピロエースZクリーム など)も販売されている
ラミシール
- クリーム剤、液剤(外用液)、スプレー剤があり用途などによって選択が可能
- 本剤の成分(テルビナフィン)を使用した一般用医薬品(商品例:ラミシールATクリーム など)も販売されている
ルリコン
- クリーム剤、液剤、軟膏剤があり用途などによって選択が可能
ルコナック
- ルリコンと同成分(ルリコナゾール)の高濃度(5%)製剤
- ルリコンが1%製剤なのに対してルコナックは5%製剤と濃度が高い
- 高濃度にしたことで、爪表面から爪深部まで薬の成分が浸透・分布しやすく、爪白癬の改善が期待できる