ノルアドレナリン系作用薬
脳内の神経機能を改善しパーキンソン病などにおける、すくみ足や立ちくらみ、ふらつきなどの症状を改善する薬
ノルアドレナリン系作用薬の解説
ノルアドレナリン系作用薬の効果と作用機序
ノルアドレナリン系作用薬の薬理作用
パーキンソン病は脳内の神経伝達物質であるドパミンが不足しておこる病気である。
神経伝達物質物質のノルアドレナリンはドパミンから変換されてつくられるため、脳内でドパミンが不足するとノルアドレナリンも不足する傾向になる。脳内でノルアドレナリンが不足するとすくみ足や立ちくらみ、ふらつきなどの症状があらわれる。
本剤(ドロキシドパ)はノルアドレナリンの前駆物質で、生体内の酵素によってノルアドレナリンに変変換され、脳内のノルアドレナリンを補充することで、すくみ足や立ちくらみ、ふらつきなどの症状を改善する。また、立ちくらみやふらつきなどを改善するので、起立性低血圧を伴う血液透析患者などにも使用する。
ノルアドレナリン系作用薬の主な副作用や注意点
- 精神神経系症状
- 頭痛、幻覚、妄想、不安などの症状があらわれる場合がある
- 消化器症状
- 吐き気、嘔吐、食欲不振、胃部不快感などの症状があらわれる場合がある
- 循環器症状
- 血圧上昇、
動悸 、胸部不快感、不整脈などの症状があらわれる場合がある
- 血圧上昇、
ノルアドレナリン系作用薬の一般的な商品とその特徴
ドプス
- OD錠(
口腔内崩壊錠 )や細粒剤があり、嚥下機能の低下している患者などへのメリットが考えられる - パーキンソン病以外にも、起立性低血圧やシャイ・ドレーガー症候群(多系統萎縮症の一つ)、家族性アミロイドポリニューロパチーなどにも使用する場合がある