らんえんこうかいぞん
卵円孔開存
心臓にある卵円孔は出生時に閉じるはずだが、それが開いたままの状態。ほとんどの場合問題がない
3人の医師がチェック 69回の改訂 最終更新: 2017.08.10

卵円孔開存の基礎知識

POINT 卵円孔開存とは

生まれてから閉じるはずの心臓にある卵円孔が開いたままの状態です。成人の15-20%程度に卵円孔開存が存在すると言われています。開いている穴が大きくない場合は特に心配いりませんが、まれに脳梗塞を起こすことがあります。症状が出ることもほとんどありません。 症状や身体診察に加えて、超音波検査で診断します。症状が出るほど進行した場合はカテーテル治療を行うことがあります。卵円孔開存が心配な人や治療したい人は、小児科・小児外科・循環器内科を受診して下さい。

卵円孔開存について

  • 胎児の心臓には右心房左心房の間に卵円孔という小さな穴が空いている
  • 通常卵円孔は出生時に閉じるのだが、それが閉じないまま生まれた状態
  • 成人の15-20%に認められる

卵円孔開存の症状

  • ほとんどの場合で自覚症状はなく、問題となることも少ない
  • まれに脳梗塞の原因となることがある(奇異性脳塞栓症)
    • 一部の血流が卵円孔を通って右心房から左心房に血液が流れる際に、静脈にできた血栓深部静脈血栓症)も卵円孔を介して流れ込み脳梗塞を起こすことがある
    • 左心房に至った血栓が血流に乗って脳の動脈に飛んでいく

卵円孔開存の検査・診断

  • 通常は診断は必要ない(ほとんど症状がないため)
  • 経食道心臓エコー検査
    • 診断の必要がある場合はエコーを行う
    • 通常の胸にあてるエコー検査ではなく、エコーの機械を飲み込んで食道の中から心臓を観察する
    • バブルテストで右心房に送り込んだバブルが卵円孔を介して左心房に流れ込めば、卵円孔の開存を確認できる

卵円孔開存の治療法

  • 基本的には何もしなくて良い
  • 奇異性脳塞栓
    • 脳梗塞発症して、奇異性脳塞栓症と診断された時に初めて治療を開始する
    • 抗凝固療法:静脈内の血栓を溶かしたり出来にくくしたりする
    • カテーテル治療:卵円孔を塞ぐことができるが、抗凝固療法と比較しての有効性は示されていない

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