ししゅうびょう
歯周病(歯周炎、歯肉炎)
細菌感染により歯の周囲に炎症が起きる病気
4人の医師がチェック 45回の改訂 最終更新: 2018.11.12

Beta 歯周病(歯周炎、歯肉炎)のQ&A

    歯周病の原因、メカニズムについて教えて下さい

    歯周病は歯に付いた細菌の塊によって引き起こされる感染症です。歯と歯ぐきの間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができて、そこに細菌が付きます。その後、歯の骨などが壊されていくと歯周病となります。

    歯周病は、どのくらいの頻度で起こる病気ですか?

    歯に付着した汚れが原因なので誰にでも起こる可能性があります。歯周病を引き起こす細菌が多い、少ないといった個人差はあります。45歳-54歳の88%が歯周病といわれています。

    歯周病と歯肉炎の違いについて教えて下さい。

    歯肉とは歯ぐきのことです。歯肉炎は付着した細菌により歯ぐきが腫れた状態をさします。進行し、骨が溶かされてしまう炎症が起こると歯周病とよばれます。

    歯周病の人が他に注意すべき病気はありますか?

    歯周病は慢性の疾患なので、様々な病気と関連があります。誤嚥性肺炎や心臓疾患や糖尿病が近年では注目されています。

    歯周病は、他人にうつる病気ですか?

    細菌による感染症なので他人にもうつる可能性があります。個人によって細菌の数などには差がありますが、例えばキスなどによって細菌に感染することがあります。

    歯周病の、初期症状はどんなものですか?

    初期は細菌が歯と歯ぐきの間にたまり、歯ぐきが腫れます。腫れると歯ぐきから出血したり、歯ブラシで磨くと痛かったりします。

    歯周病の、その他の症状について教えて下さい。

    歯周病は進行すると腫れるだけでなく骨を溶かしていきます。骨がなくなっていくと歯ぐきも下がるため、知覚過敏なども起こる可能性があります。

    また、重度になると歯の中に膿が溜まり腫れて痛みが出たり、咬むと痛かったりします。

    歯石がたまると口臭の原因にもなります。歯石とは細菌の塊が石灰化したものを指します。

    歯周病が放置されて重症化すると、どのような症状が起こりますか?

    骨が溶けていくので歯の支持組織が失われていきます。重症化してしまうと歯が揺れてきたり、自然と抜けて歯を失うこととなります。また歯周病菌が血液を介して体内にまわると様々な病気を引き起こす原因にもなります。

    歯周病は、どのように診断するのですか?

    歯周ポケットと呼ばれる歯と歯ぐきのスペースを測る検査をします。さらに、レントゲン診査で骨の状態や支持組織の状態を検査します。

    歯周病の、その他の検査について教えて下さい。

    動揺度といって歯の揺れがどの程度かを調べたり、歯周ポケット検査の際に出血があるかどうかを調べたりします。出血があることで歯肉炎が起きているかを診る指標にもなります。

    歯に付着しているプラークとよばれる細菌の塊を分析して、歯周病菌がどのくらいいるのかという細かい検査を行う病院もあります。

    歯周病と診断が紛らわしい病気はありますか?

    根尖歯周炎といって歯の根の先で膿がたまる病気があります。咬んで痛みが出たり重い痛みが続いたり、重度の歯周炎と症状が似ています。

    歯周病の治療法について教えて下さい。

    歯周病の治療は原因となる歯に付着している細菌をとることにあります。

    • スケーリング:歯ぐきより上の見えている歯石をとることで、口腔内を清潔に保ちます。
    • ルートプレーニング:歯ぐきより下にある歯周ポケットの中の歯石をとることで、骨を溶かす細菌の塊を取り除きます。
    • 外科処置:歯ぐきを切り開いて、感染が広がる可能性が疑われる部分や届かない歯石などを取り除きます。

    歯周病の治療法である、スケーリングについて教えて下さい。

    超音波と水を使って歯石を除去します。細かい部分やしみる部位は手用の器具でとっていきます。また、歯石をとることで歯の根が露出される場合、その後に知覚過敏が出る可能性があります。

    歯周病の治療法である、ルートプレーニングについて教えて下さい。

    主に手用の器具を用いて歯ぐきより下にある歯石をとっていきます。歯周ポケットが浅い部位は行う必要がないこともあります。

    歯周病の外科処置について教えて下さい。

    歯肉を切り開いて直接、感染が広がる可能性が疑われる部位や歯石をとっていきます。とった後は歯肉を糸で縫いますが、行った直後は腫れたり痛みが出る場合もあります。

    歯周病は、再発を予防できる病気ですか?

    歯周病に一度なってしまうと進行が進むか、止まるかのどちらかになります。現在の状態を把握し、それ以上進まないようにケアをしていくことを目標にします。また、状態によっては歯ぐきの移植などにより取り戻すこともできます。

    歯周病に関して、日常生活で気をつけるべき点について教えて下さい。

    歯をケアする方法の基本はブラッシングになります。汚れをためてしまうと歯石となり、歯周病を引き起こしてしまいます。そのため、歯石をためる前にしっかりと磨いてきれいな状態にしておくことが大切です。歯と歯の間などは細菌が好む場所なので糸などを使いケアをしていきます。